【分析】IoTで、日本はドイツ・米国・中国に勝てるのか?

2016/5/26

ドイツの危機感

第4次産業革命として、ドイツが「インダストリー4.0」、米国が「インダストリアル・インターネット」、中国が「中国製造(メイド・イン・チャイナ)2025」を打ち出している。
これらに対して、日本はどのような戦略を打ち出しているのであろうか。
第4次産業革命という言葉が定義されずに、独り歩きしている様子もあるので、それぞれを整理しながら、日本企業が今後どのような方向に行くべきかについて考えてみよう。
第4次産業革命を考える際に外せないのは、文字通りドイツのインダストリー4.0であるが、もともとは、2011年に“High-Tech Strategy Action Plan 2020”のプロジェクトの1つとして官民共同のプロジェクトとして提示されたものがスタートとされている。
ドイツ機械工業連盟(VDMA)をはじめとした団体だけではなく、シーメンス、ボッシュ、KUKA(クカ)、ダイムラーといったドイツを代表する民間の製造業も参画しているのが特徴だ。