【新】新興国経済 転ばぬ先の総点検
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主要新興国の経済力を総点検する特集を組みました(予告編無料)。金融市場では「そろそろ何か起きてもおかしくない」と言われています。経済危機が発生する時期や原因を特定することは難しいですが、マクロ経済の基礎条件(ファンダメンタルズ)の善し悪しを踏まえて、リスクの高低をある程度判断することはできます。
判断基準は、論者によって様々有りますが、本連載では基本的な経済データから検証を行いました。経済データにあまり馴染みのない方でも読み切れるように、各回の記事の分量は短めにしてあります。非常に今後の記事が楽しみ。ざっくりとここ数年の動きとして、新興国と言っても今後成長が続きそうなところとそうでないところが大きく分かれた印象。個人的には人口成長が少ないところ(例:ロシア、中東諸国)や過度に天然資源に依存しているところ(例:ブラジル)がやられ、そうでない東南アジア等はうまくやっている印象。アジア人の勤勉性も一つの重要なファクターか。何れにしても楽しみな連載。
新興国経済全般への警戒感は、米国の利上げで各国から資金が出て行くことが多いことも背景にある。そこらへんのメカニズムは①でコメントした。もちろん、これはざっくりの一般論で、そのなかで各国固有・各企業固有の動向もある。
なお米国利上げの際の、新興国への波及は、アジア危機など過去も起こった。ただ、当時に比べると外貨準備高の対外債務に対する比率は改善していて、下記通商白書で外貨準備高と対外債務残高の比率見ると、改善が大きい(②)。
①https://newspicks.com/news/889493?ref=user_100438
②http://www.meti.go.jp/report/tsuhaku2014/2014honbun/i1120000.html