アナリスト分析。経営指標から読み解く電力・ガス業界
2016/04/25, NewsPicks編集部
エネルギー企業を見ることのメリットとは
アナリスト分析。経営指標から読み解く電力・ガス業界
2016/4/25
マイナス成長トレンドの電力販売量
ここでは、電力自由化によって影響を受ける電力・ガス会社の経営について見ていくが、その前に、エネルギー企業を見ることのメリットをはじめに知っておきたい。
下図は、2013年1月から2015年12月までのTOPIXと東京電力、全国10社の電力会社(北海道、東北、東京、北陸、中部、関西、四国、中国、九州、沖縄電力の10社)の大口販売電力量の対前年比の推移を示したものである。
ここからわかることは、2014年3月以降、TOPIXは上昇トレンドに入っているが、電力の販売量はマイナス成長トレンドであることだ。
2012年の年末以降のいわゆるアベノミクスによって株価も上昇し、大口販売電力量も2013年9月以降、一時的に対前年比でプラス成長にまで戻ってきた。
ところが、2014年5月以降、全国10社ベースでマイナス成長に入った。
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コメント
注目のコメント
電力とガスはインフラとして目が離せませんが、規模の差はあるにせよ、ガス会社の方が機動的に動けそうに見えます。電力自由化でディストリビューションの議論とアービトラージの議論は当然ありですが、そこはセカンダリーなので、やはりエネルギー調達をどうするかで電気料金そのものがどう動かに興味があります。
今回はロンジンの泉田さんに、電力業界(特に東電・関電・中電)とガス業界(特に東ガス・大ガス)をアナリストの視点で経営指標から分析していただきました。
やっぱり、電力会社からしたら原発が再稼働するかどうか、ガス会社からしたら来年の自由化がどうなるか、、、ということなんでしょうね。やっぱり。
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