現場が一番偉かった。「タバコ部屋」で人間の情理を学ぶ
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若手のコンサルタントによくあることですが、クライアントが自分たちの意見に反対の意見を言ったり、こちらの意のまま動いてくれなかったりすると、「あいるらは何もわかってない」「あいつらはバカだ」という言葉で済ませがちです。それでその瞬間は溜飲は下げられるかもだし、自分の優越感は保たれるかもですが、はっきり言って何も生み出せない半人前以下の発想です。物事には必ず原因があります。感情的にならず、その人がそう発言した背景を冷静に見極められるようになって初めてその対策が取れます。それは本当に理解が足りてないだけなのか、その人の思考パターンのせいなのか、社内でおかれた立場とかそれこそ政治なのかとか、実はプライベートによるものなのか、要素分解して切り分ける力が、何かを進めていこうとするうえでは最も重要になります
後半のキャッシュフローの話ですが、CDIでよく言われるのは「給料日と聞いて給料が入るいい日と思ってるようでは経営者の悩みは分からない。給料日はもっともキャッシュが流出する日であり、給料日と聞くと胃が痛くなるようにならないといけない」ということです。本当に胃が痛くなれるかは別ですが、リアルな資金繰り、リアルな経営とはそういうものなんだと思います「日繰りの現金感覚」とありますが、零細ドベンチャーの財務で一番重要な書類はキャッシュフローでもPLでも、ましてやBSでもなく、銀行通帳だと思います。何かの間違いで残高が増えていないかと、オンラインバンクの画面を意味もなく何度も眺める、なんてアホなこともしていました。給料日というのは現金残高が減る日であり、正直憂鬱に感じたものです。
そんな世界からサラリーマンに転じ、月末金曜日になると自動的に自分の口座に現金が振り込まれるようになると、給料が支払われるのは当たり前という感覚が徐々に染みついていくもので、人間というのはなんとも環境に染まりやすい生き物だと感じる次第です。この感覚に染まりきってしまうことは、なんとも恐ろしいものだと個人的には思います。