日テレの期待の星。Huluはアマゾン、ネットフリックスに勝てるか

2016/3/16

大久保社長のリーダーシップ  

アマゾン、ネットフリックス、ソフトバンクなど、ニュープレーヤーの参入でがぜん盛り上がる動画配信マーケット。この動きを、テレビ局も手を拱いて眺めているわけではない。
とくに、民放の王者である日本テレビの動きは素早い。
ネットに及び腰なほかのテレビ局を尻目に、大久保好男社長自ら、強力なリーダーシップでネット事業の強化を進めている。
その戦略の核となるのが、2014年4月に買収したHulu(フールー)の日本事業だ。
Huluを運営するHJホールディングスの船越雅史社長は「(Huluに関して)日本テレビの全社を挙げた協力体制ができている。その背景にあるのは危機感」と語る。
日テレは、2014年、2015年に連続で三冠王に輝くなど、視聴率は好調。業績面でも、2016年3月期の売上高は4100億円(前期比13%増)、営業利益は515億円(同21.5%)を見込むなど、キー局の中でも頭一つ抜きん出ている。
しかし、日テレに浮かれた様子はない。