【佐渡島庸平】いま私が22歳だったら、絶対に出版社に行かない
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ニュースピックスは、毎回、こっちがひやっとするタイトルをつける(笑)今の時代、出版社だけでなく、どんな企業にでも就職するのは、本当に難しいと思う。会社に養ってもらうのではなく、自分で生きて行く実力を身につけようと18歳くらいから意識することが大切だと思う。
「シュリンクしている業界に入ると学びが少ないと思うんです」という言及がありますが、非常に乱暴な分け方をすると、世の中の仕事は主に「既にある大きなパイを維持する仕事」と「これからパイを大きくする仕事」、「パイを切り分けて配分する仕事」の3つのカテゴリーに捉えることができるのかと思っています。1つ目がいわゆる大企業、2つ目が成長産業と呼ばれる領域に携わる仕事、3つ目がパブリックセクターの仕事といったイメージです。もちろん、大企業でも成長するパイに果敢に挑戦する企業は多々あります。あくまでざっくりのイメージ。
どこを選ぶのが正解ということではありませんし、あくまで好みの問題ですが、自分の好みとずれた世界に入ると、それなりにストレスフルなのかなとは感じます。
ただ、自分の好みというのは働いてみないとなかなかわからないものです。私の場合は最初の会社で1つ目の世界を垣間見て、自分の嗜好とはちょっと違うなと思い、スタートアップの世界に戻ろうと思うに至りました。佐渡島さんの語る話はいつも面白く拝見していますが、今日の話は「僕が、いま持っているのと同等の知識や精神的なタフネスを持っている22歳だったら」という時点であり得ない仮定でミスリードかと思います。典型的な成功バイアスというか
佐渡島さんは天才で実はできた可能性はありますが、一般論で言えば普通の素人の学卒で「バガボンド」とか「ドラゴン桜」とか「宇宙兄弟」とかを担当したのは、講談社という看板と仕組みがあったからという側面が大きいのでは、と思います。企業の看板や仕組みは自分の実力以上の仕事ができる源泉であり、特に若いうちはそれで背伸びをすることで成長するという面は多分にあります。一方で看板や組織があるほど、裁量も少ないことが多いので、一定の看板がありながら自由にやらせてくれる企業が一番伸びやすいと思います。もちろんそこに甘んじると自分だけで食っていける個の力はつかないということになりますが、それは30代のテーマのような気がします。