世界シェアが5%の日本の航空機産業でキラリと光るサプライヤー
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ちょっと古いのですが、METIが出したレポートを貼っておきます。クラス別市場動向、Boeing・Airbusの機種モデル動向、リース動向、スーパーTier1の誕生、機体とエンジンの関係などが載っています。
別業界の話ですがAppleとホンハイは互いに対する依存度を下げようとシフトし始めているとNPで知りました。それに対しBoeingとスーパーTier1の関係は、Appleとホンハイの関係の逆を行ってるなぁと感じる次第。Boeingは顧客にGE-CAS、エンジンサプライヤーにGE-Aviationといった巨大なGEグループに挟まれて大変なのに、なおさら自身の立場を追い込むのかと。
http://www.meti.go.jp/policy/tech_evaluation/c00/C0000000H24/hyoukasyoui59/59hyoukasyoui-hosoku2.pdf
注目のコメント
機体構造部品や内装品については、日本メーカーは健闘しているほうだと個人的には感じています。
課題なのは、航法に用いるコンピューター(アビオニクス)かと思います。現状、ロックウェルコリンズやハネウェルといった欧米メーカーの寡占となっていますし、今後は無線施設による航法が廃止されGPSなど衛星を主体的に用いる航法へ進化することが見込まれておりこの分野での技術の蓄積が重要ではと思うからです。航空機製造大手企業は中国との関係を深めている傾向がある。
米航空機製造大手のボーイングは2015年10よりボーイング37型機の最終組立工程の一部(機体塗装、内装の据え付け、飛行試験までの工程の一部)を中国に移管する。ボーイングによると、中国は今後737、747、767 、777 、787などのすべての機体の製造に関与しており、主な協力パートナーは西安飛機工業集団、瀋陽飛機工業集団、成都飛機工業集団、上海飛機製造有限公司がある。
また、競争相手のエアバスは2008年より320型機の最終組立工場を天津で稼働させた。中国国内の航空会社からも大量の航空機の受注を受けてきた。2015年7月に、天津工場の近くに330型機の完成・引き渡しセンターを設立することを合意した。