ファッションショーの新作を「すぐ買える」取り組み増加
コメント
注目のコメント
TGCにせよバーバリーにせよ、こういうのは特に新しくなくて、これまでも「受注会」といって、シーズンより約半年前に商品サンプルを見て先行予約できるような催しはありました。
それが「ファッションショー」という別のリアルイベントにも広がってきただけ。ごく一部の業界人が対象というのも従来通りだし。
ただし、従来の受注会の良さを不特定多数のユーザー向けに広げようとしている企業がいます。
ZOZOTOWNを運営するスタートトゥデイです。
知ってる人もいると思いますが、特定ブランドの商品、今の時期だと4月頃に入荷する春物商品の先行予約販売をしています。
人気があるブランドだと瞬間蒸発することも。売り切れ御免の予約販売です。
最大の受益者は計画生産できて在庫リスクを抑えられるアパレルメーカーです。
ZOZOTOWNの予約商品に関する販売データは非開示ですが、毎年着実に売上を伸ばしています。
ここまで来ると、サプライチェーンそのものに好影響を与えるレベルになります。
ZOZOTOWNはECプラットフォーマーとしての品揃えとか物流が注目されることはありますが、メーカーやブランドをも巻き込んだファッション業界の革新者としての取り組みにも要注目です。
(なんかここ数日、アパレルについて語ってばかりいる気がするワン)東京ガールズコレクションでは、リアル連動販売既にしてますね。ランウェイで見た服をその場で買えます。ショー終了後となると、消費者が購入するか否か考える余裕があり購買行動に変化がありそうです。ただ、バーバリーなどのラグジュアリーブランドを買う人は、ショー中でも後でもあまり行動に変化はないかもしれませんね。
今回のNYコレクションは混乱しております。レベッカ・ミンコフなどは秋に発表した春夏コレクションを再び登場させたり、シーズンが混ぜこぜに見えている印象です。過渡期ですね。
これはNYは特にリアルクローズ寄りのコレクションだからです。
パリ、ミラノにも影響がどの程度広がるかが今後ポイントになります。
SNSが伝達手段の中心になると、発表して瞬時に世界中に伝わり、情報の鮮度が短くなる。だから、ショーで発表したものを半年後に雑誌で見る事や、売り場で買うことはこの時代では矛盾を持ってしまう。
この変化がたった1年で起きてしまっていることが驚きです。
SNSという手段でブランドが直接拡散させ、直接売れる時代になったからこその流れなのです。
TGCと一緒に語る部分もあるけど、今のTGCは服を売る場というより、ライブイベントに近いです。スマホで服を買っている子はほとんどいなくなりました。
女子はモデルやタレントを見に来ている印象です。
来週からミラノ、パリコレクションに行ってきます。この現場を生で見てNPでお伝えしたいと思います。