[14日 ロイター] - 米ゼネラル・エレクトリック(GE)は、家電事業を54億ドルで、中国の白物家電メーカー、青島海爾(ハイアール)に売却することで合意したと明らかにした。

GEは非中核事業の売却を急ぎ、テクノロジー企業への転身を図る。

GEは家電事業を欧州同業のエレクトロラックスに33億ドルで売却することで合意していたが、規制当局の反対を受けて撤回した経緯がある。

事業の売却は完了後に税引き後の1株利益約0.20ドルをもたらすという。

GEは売却益と2016年のリストラ費用を相殺する計画。

ハイアールは全額現金で支払う。同社による買収としては過去最大の案件。

ハイアールはGEアプライアンシズのブランド名を引き続き利用するほか、事業の拠点も米ケンタッキー州ルーイビルに残す。

GE家電事業の昨年の売上高は59億ドルで、米国の白物家電市場ではワールプール次ぐ2位。ハイアールは老舗の家電事業買収により、5%未満にとどまっている米市場のシェアを一気に強化したい考え。

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