「公助から共助へ」5年目の東北復興に向けて(藤沢烈)
コメント
注目のコメント
藤沢烈です。復興は行政が主導しているため、2016年に何が起きるか予測するのは容易です。それでは"復興"は実現せず、民間による予測不可能な復興が実は必要・・ということを書きました。
>安武ブロンズさん
政府の動きが弱いのは、「利権」と呼ぶのが適切かはわかりませんが、地元から強い要望が上がらないためです(「お金」の要望はあがりますが、これでは行政主導が強まるばかり)。この点でも、民間が復興を構想し、県や政府の役割を規定していく必要があると考えます。
>edockoさん
中越地震では、山古志村が長岡市に合併される前に起きたことが不幸中の幸いで、長島忠美村長(当時。現在は復興副大臣)が陣頭指揮をとって復興を実現させました。地域福祉・コミュニティは基礎自治体でないと支えられません。一方で、産業では広域連携が必要。観光庁や東北経済局が動きを見せているのですが、民間側の受け皿が少ない、と感じています。
>鈴木昭真さん
現地からの厳しい声を有難うございます。現状認識に同意します。こうした認識を踏まえた上で、「行政お任せ」ではなく、自立してビジネスを行い、コミュニティ形成でも結果を出すべきだと考えます。
>安田馨さん
消費者の頭の中で魅力が想起されて初めて「ブランド」となります。「三陸」と聞いて水産・観光で魅力に感じている人はまだまだ少ないです。一足飛びには実現できません。三陸にあるワカメ、ホタテ、カキなど一つ一つがブランド化されて、その先で緩やかに三陸ブランドが実現していきます。僕は、復興の鍵の一つは、「ボランティア的なNPO活動から、事業を興す社会起業家への流れ」だと思う。そして、「寄付から、社会インパクト投資への転換」だと思う。
こぢんまりとNPOをやらずに、大志を抱いて社会的事業を大きくして欲しい。そうすれば雇用は生まれるし、サービスの受益者は増える。より大きくすることが、社会への貢献だと思う。KIBOWは、そういう大志を抱く社会起業家を応援し、出資します。インフラは戻った。あとはお国ばかりに頼らない、持続的に生活を維持継続するためのビジネスを。まもなく5年ですね。
阪神淡路のころのことは分りませんが、官民連携を今回の復興プロジェクトでは目にします。
震災直後から藤沢さんのようなキャリアを持つ方が霞ヶ関にどっぷり入ったり、リクルートなど大手企業の方々が今も現地に送り込まれ現地の方々と活動をしている点が興味深い一方、継続するか否かの岐路なのかもしれませんね。