グローバル経済の危険な「ガバナンス不在」
NewsPicks編集部
76Picks
コメント
注目のコメント
私もジャック・アタリの「21世紀の歴史」を読んで感銘を受けた口です(※1)。国の弱体化によって非国家の武装手段「海賊」が増え、ヨーロッパがアフリカ化すると、10年以上前から指摘していました。皮肉にも、アタリの予言は今年パリで象徴的に成就されてしまいました。
「資本主義が民主主義を破壊する」という言葉も、私が衝撃を受けたアタリの予言です。企業がグローバル化を進める一方、国家は力を弱める。行政が機能しにくくなる。
私が、復興や社会事業にこだわるのも、ここにあります。ほっておいても市場経済や都市化は進みます。しかし格差は広がり、地域の多様性は損なわれる。さらに言えば、行政だけではなく、社会的企業やNPOが力をつけることが必要。そしてセクターを超えて活動する個人(例えばトライセクターリーダー)が活躍することになります。
※1 http://retz.seesaa.net/article/112001124.html市場経済が国境を越えてグローバルに広がるという大きな文脈を考えると、ビットコインの登場は極めて時代に即した必然と感じます。
果たしてこれをどのように管理するか、そもそも管理すべきなのか、今のところ私にはわかりませんが。豊かな未来を創り得ることを前提にしつつも、人類の3つのチャレンジは、
① デジタル化・幾何級数的な成長による「人間の労働価値喪失」
② グローバル市場主義とローカル民主主義による世界の「ソマリア化」
③ 人口増に伴う食、水、気候変動などの「基礎インフラの崩壊」
だ。次の世代が豊かな生活を送れるように、我々の意識を高め、対応する必要がある。
![アプリをダウンロード](/resources/images/banner-app-download.png)