トヨタ社長、「最大」より「最高」に将来性・自動運転に自信
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90年代から自動車業界は長く規模を追求し、400万台の生産台数を維持しなければ生き残れない400万台クラブという言葉があったほど。ここ数年、その考えは崩壊しているが、規模を追求していたVWの件で本当の意味で終焉したと思う。
規模の経済は経済理論としては絶対で、今も世界では規模を目指したM&Aが続いている。しかし単純な限界費用の問題ではなく、ガバナンスの視点からそれが正しいのか、考えるべきタイミングにある。
経済自体がこれ以上の規模を追求し続けることが正しいのか。その中で、改めて世界で最も大きな自動車メーカーのトップがこの言葉を発する意味は大きいと思う。①でコメントしたが、危機の最中にVWも最初の決算説明会でトップが「働く楽しさが重要(more fun to work for)」といった趣旨を言っている。東芝の件とも併せて考えると、定性目標と定量目標に関してのトップの発言というのは、本当に難しい。②で各社トップが発言されているように、トップの責任は結果を出すことで、具体的な目標を掲げて組織を鼓舞していくことが求められていること。
結局は、その中で越えてはいけない一線を越えない倫理観や、定量目標を挙げなくても成果を出す努力をするなど、企業文化としかいいようがない点と、トップの姿勢の組み合わせが重要という当たり前の結論しか出てこないのではあるが…
①https://newspicks.com/news/1225193?ref=user_100438
②https://newspicks.com/news/1221682?ref=user_100438新型プリウスは、トヨタとしては思い切ってデザイン重視に振った。現モデルのもっさりしたデザインからHVを敬遠していた層にも受けるに違いない。「最高」と言ってもらいたい、とトップが言うなら、開発陣もその意気を感じたのかもしれない。一方、流線型をきつくしたため、室内は天井高が低く、タクシーには向かない。αなどの追加モデルで対応するのか。またPHV(プラグインハイブリッド)モデルを同時に出さないのはどうか。同時開発はトヨタ程の体力ならそう難しくなかったはず。まあ、間髪入れず年明けに出も出すのかもしれないが、メーカーがよくセダンとクーペを分けて出すとかユーザーの欲しい気持ちを削ぐのは止めてもらいたい。