オンライン証券会社の生命線「システム」がダウン、潰れることも覚悟した

2015/10/3

3日3晩の復旧作業

1999年10月1日、「売買代金100万円までの委託手数料1000円」という当時最低の価格を打ち出し、マネックス証券は船出しました。
口座開設の申し込みは殺到し、取引が始まると予想をはるかに超えるアクセスが集中しました。委託していた大手システム会社が用意していたキャパシティを超え、システムが重くなることもあり、何度も叱られました。
反響の大きさに、かつて競合していたライバルや大先輩も出資してくれました。
マネックス証券が乗り越えてきた壁はいろいろありますが、インターネットでサービスを提供する会社の生命線ともいえる「システム」がダウンするというアクシデントは、寿命が縮むような出来事でした。
営業開始から4カ月経った2000年2月のこと。11日の金曜日が建国記念日の祝日で、3連休に入る直前の木曜日の午後、確か2時43分ごろだったと思います。
いきなり、システムが停止しました。