【3分でわかる】今さら聞けない「総選挙」って、一体何だ?
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「国権の最高機関」である国会の構成員を総選挙で選ぶわけですが、国権の最高機関であるのは国会という集合体であり、個々の議員が最高機関というわけではありません。
国会は、首相を選ぶこともできるし、やめさせることもできます。
法律をつくることも修正することもできます。それは、税金や教育、社会保障のあり方をガラリと変えることもできます。
集合体としてまとまれば、憲法を改正する国民投票を始めることもできます。
国会には、「国権の最高機関」と呼ばれるにふさわしい権限があります。
その「国権の最高機関」をどうすればうまく機能させられるか、そのカギが総選挙です。
適当に465人を選んで、国会に座らせただけでは、この機関をうまく機能させることはできないだろう、というのは、容易に想像できます。
総選挙で選ばれる人間は、ランダムとか適当ではなく、「政党」というグループを基準に選ばれます。
政党というのは、「こういう法律をつくります」というチームです。また、日本は議院内閣制であるので、「こういう首相・内閣をつくります」というチームです。
総選挙、国会、首相・内閣が想定通りに機能すれば、よりよい政府ができるだろう、とい仕組みです。
日本の場合、機能していないことはないですが、よりよい政府をつくっていく、という点において、十分に機能しているとはいえないところがあります。
総選挙(有権者)にも問題がありますが、最大の問題は政党でしょう。
自民党は一応、「法律をつくる」「首相・内閣をつくる」というチームの役割を示していますが、他の政党はできていません。
総選挙で選択肢になりえるのが、実質、1セットのチームしかない、というのが、日本の総選挙の長年の課題です。なによりも、国民の半数近くが投票権を「放棄」している、というキャッチコピーが秀逸すぎる。
むずかしいことは言わない。細かい政策のことがわからなくても権利は「行使」できる。投票権とはそういうもの。説明できない感覚や思いを表現する目的でもいいので、普段地上波やYouTubeから言われっぱなしの「受け身の人」こそ、こういう時に権利行使してみたらいい。日本の将来を決める衆院選が15日、公示されました。
どこもかしこもニュースは総選挙一色ですが、なぜ「選挙」じゃなくて「総選挙」と呼ぶのか、といったところから、複雑怪奇なルールの詳細、さらにはどのメディアも書かないであろう変わった選挙の楽しみ方まで、基礎から噛み砕いてみました。
私見として、昔のバトエンのごとく投票会場で鉛筆を転がして適当に投票先を決める人がやみくもに増えても国家的にプラスになるとは到底思えないので、「とにかく投票率を上げろ」という論調にはあまり賛成したくないのですが、せっかくの権利である以上、知識を身につけた上で投票所に足を運んでみてはいかがでしょうか。
少し変わった光景が見られるかもしれません。
[追記 11:13]
田中プロご指摘の通り、図版の数値に一部誤りがありましたので修正しました。大変失礼しました、そしてご指摘いただきありがとうございました。