[17日 ロイター] - 17日の米国株式市場で、インターネット検索大手の米グーグル<GOOGL.O>株価が16%超急伸し、節目の700ドルを上抜け最高値を更新した。

前日引け後に発表した第2・四半期決算では、モバイル広告の伸びが堅調だったことで、グーグル傘下の動画配信サイト「ユーチューブ」がフェイスブック(FB)<FB.O>の攻勢により打撃を受けるとの懸念が後退した。

グーグル株は703.00ドルまで買われ、時価総額は4660億ドル超に膨らんだ。これは短文投稿サイト、ツイッター<TWTR.N>とビジネス特化型ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)の米リンクトイン<LNKD.N>の時価総額を合わせた水準を上回る。

グーグルが押し上げる格好で、ナスダックも日中最高値を更新した。

同社の第2・四半期決算は、広告収入が好調で、6四半期ぶりに利益が予想を上回った。

好決算を受け、少なくとも証券会社27社が目標株価を引き上げ、最高は800ドルとなった。

ジェフリーズのアナリストは、オンラインビデオ広告は2017年までに米国だけで170億ドルに拡大する可能性があり、ユーチューブが最も恩恵を受ける見込みと指摘する。

またFBNセキュリティーズのアナリスト、シェブリー・セイラフィ氏は「経費管理に厳しいルース・ポラット新最高財務責任者(CFO)が、就任最初の四半期決算で結果を出している点が評価されている」と述べた。

グーグルによると、ユーチューブの視聴時間は第2・四半期に60%増加し、モバイル単体の動画サービスでは18━49歳の視聴者数で米ケーブルテレビ各局を上回った。

トムソン・ロイターのデータによると、同社をカバーする証券会社48社のうち、38社が投資判断を「買い」かそれ以上、10社は「ホールド」としている。目標株価の中央値は672ドル。