セブン&アイ「価格が不十分」 買収提案の加コンビニ大手に書簡
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価格が不十分、って言ってしまうと、ではいくらなら妥当と考えているのか、その価格を満たしたら反対しないということ?、となっていく展開で、今回の買い手がそこまで出せないとしても、出せる相手が名乗りを上げたら売却するのか?、となっていく方に転がり始めて止められなくなる展開になりそうですね
セブンが開示をしたわけではないが、各社が報道している。
そこらへんの緩さは一旦置いておいて、特別委員会による交渉。下記の日経記事も見ると、価格以外に競争法上の懸念も伝える所感とのこと。
セブン、カナダ社は約6兆円提示 「価格は不十分」と書簡
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC29DF10Z20C24A8000000/
セブンの株価は本件発表直前は1750円前後。発表があり一瞬2150円を超えたが、少し落ち着き2000円前後となった後、今日の終値は2165円で、時価総額5.6兆円。
なお、3月は2150円前後の現在と同程度、4月に2000円前後、そして7月に1800円を割っていったという推移。ただ現在は10年高値水準でもある。Speedwayを買収し、円安でドルベースの収益が大きくなっている効果もあろう。
そのなかで約6兆円は不十分というのも、特別委員会の現段階の結論としては理解できる。ただ、これは同時に今後のセブンの経営に対して取締役として株価・時価総額をより意識させて、この提案よりも高い水準を達成させていくべきということでもある。
https://finance.yahoo.co.jp/quote/3382.T/chart
クシュタールの現段階の提案は拘束力がないもの。これからクシュタールが提案を引き上げるか、それとも提案を引き下げるか。
ただいずれにしても、セブンは株主を向いた経営を一層していかざるをえないだろう。そしてその意味では、クシュタールは意外に「眠れる獅子」を起こしてしまったかもしれない、という帰結になるかもしれない。
ここは、下記の記事を書いた時点では、クシュタールにとっては「負けがない」と思っていた。なぜなら買収提案を拒否しても、現状と変わらないと考えていたから。少し間違えていたと思ったのが、拒否したら「必死にならざるを得ない」という点。
どうなる?セブン買収提案ー事実整理と今後の論点・見通し(スピーダ経営企画サークル)
https://newspicks.com/news/10430977このカナダのコンビニ大手が、カナダで、何店舗展開しているのかはわからないが、カナダの人口は4000万人に満たない。
広大な国土を考えると、人口密集度は当然、日本の方が高い。
セブンイレブンジャパンは日本国内で2万店舗以上、展開している。おまけに日本の消費者は味にもクオリティにもサービスにも、めちゃくちゃ細かくうるさい上に、デフレの30年以上を経て価格コンシャスだ。
そんな市場で、リテールの王者を張るのはラクじゃない。むしろ、血の滲むような努力を重ねてきた、その誇りもある、セブンイレブンジャパン。
「買収提案するなら、価格がお門違いですよ?」と言いたい経営陣の気持ちはわかる気は…します…。
Wikipediaで簡単に調べたところ、以下でした。
世界オールで14500店舗。
セブンイレブンジャパンだけで、日本で2万店舗以上です。
が、M&Aで大きくなってきてるのでノウハウはありそうです。
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1980年にケベック州ラヴァルでのクシュタール (Couche-Tard) を開店し、企業買収を重ねて北米有数のコンビニエンスストア網を確立した[2]。2022年現在グループ全体で合わせて米国で7,100店舗超[3]、カナダで約2,100店舗[3]、その他各国を合わせて北米合計で約9,300店舗[3][4]、欧州で2,700店舗強[4]、世界各国合計で約14,500店舗を運営している[5][6]。