都知事選「ポスター枠」を55万円で購入した男性 「生後8カ月のわが子」をポスターに掲載した理由
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法律では禁止されていなくても、実際にやるのはむずかしいこと、というのはたくさんあります。
現代は自由な社会であり、できることが増えました。
昔も今も、思慮の足りない人間、人を不快にさせる人間、幼稚な人間などはたくさんいます。
そういう人間が、昔だとなかなかこういう行動に出られなかったのは、親兄弟や親族、地域の共同体が歯止めになっていたからです。
選挙ポスター掲示板に奇矯なポスターを貼ったりすると、親とか兄とか親戚のおじさんが、「おめえ恥さらしな真似はやめんか、家の恥だ」と怒鳴りこんで説教するので、できませんでした。
近所の自治会長などが訪ねてきて、おたくのあのポスターはいかがなものでしょうな、などといわれれば、客間にあげてへいこら頭を下げないと、その後住みづらくなるのは避けられませんでした。
現代は自由な時代なので、親兄弟もさほど気にしないし、親戚など赤の他人だし、自治会長など顔も名前も知りません。
東京は、日本でも特に自由な場所でしょう。
そういう先祖代々の桎梏から解き放たれたことで、歯止めが無くなり、法律に触れなければいろいろ平気でやる人間は増えました。
社会はそういうふうに変わったので、それに対してどうするかは、法制度をつかった手続きも含めて、社会の構成員が決めることです。「人には能力がありますし、分相応ということもあります」などと殊勝なことを言いながら、ポスタージャックなどと言う大胆なことをするのはいかがなものか?郵便ポストに有害なチラシを投げ込むのと同じことなので、罰金付きのルールを決めればよい、と思う。ある意味、これは地域コミュニティの弱体化の裏返しで、従来であれば貼っている最中に「あんた、何やってるんだ」と地域のうるさがたが出てきて止めるところ。それを見て見ぬふりをして「未遂」に終わらせなかった、社会の規律の問題だと思う。こういうことが続くと性悪説に基づくルールが蔓延る社会ができてしまう。
その意味で、こうしたポスターを貼る行為は、十分「公序良俗に反する」ものとみなしうる、と私は思う。