2024/6/25

【直撃】日本企業をガチ分析。最恐投資家「オアシス」が吠える

NewsPicks 副編集長
彼らは、突然やってくる。
「より強い花王」
今年4月、そんなタイトルのウェブサイトが出現した。花王とはもちろん、消費財や化粧品を手掛けるあの会社のことだ。
サイトの中をのぞくと、花王の戦略を緻密に分析したうえで、グローバル競争で勝ち抜くための改善策が強い文体で書かれている。
一体、誰が何のために?
仕掛け人の正体は、「物言う株主」とも呼ばれるアクティビストファンドの1つ、オアシス・マネジメントだ。
アクティビストは、株価や業績に改善余地があると思う企業に投資する。
そのうえで、経営や財務の戦略、ガバナンスなどについて、会社側に改善策を提案。株価を上げて利益を得るファンドだ。
オアシスは4月に花王株を3%以上保有していると明らかにし、同社への要求を公表。ウェブサイトもこのときに公開されたものだ。
アクティビストの中でも特に日本に熱を上げるのが、オアシスである。香港を本拠とし、運用資産の総額は1兆円を超える。
彼らは今、何を考えているのか。NewsPicksはオアシスの創業者、セス・フィッシャー最高投資責任者(CIO)に直撃した。
INDEX
  • 日本よ、目を覚ませ
  • 誰よりも、会社を調べまくる
  • 経営陣を野放しにするな
  • 派手なキャンペーンをする理由
  • 約束破りを終わらせろ
  • 業界再編を仕掛けていく
  • 「より強い花王」の真意

日本よ、目を覚ませ

──なぜこれだけ日本の企業に投資し続けているのでしょうか?