2024/6/15

【仕事術】結果を出す人だけが知っている「相談力」という武器

NewsPicks編集部
仕事で行き詰まったとき、あるいはトラブルに巻き込まれたとき、まず周りに話してみるという人は多いだろう。
だが、単なる「報連相」にとどまらず、物事を前に進めるために「相談」できている人は、どれほどいるだろうか。
「相談にこそ『ノウハウ』があり、効果的に使えれば最強のビジネススキルになる」
こう語るのは、書籍『相談する力』(海士の風)を上梓した新規事業のコンサルタントである山中哲男氏だ。
居酒屋の経営を経て、20代で丸亀製麺の海外1号店であるワイキキ店出店をサポート。
直近では行政機関と連携し、大阪・関西万博に事業化支援のパートナーとして参画するなど、官民問わずさまざまなプロジェクトのコンサルティングを行っている。
ビジネスを前に進める「相談」とはどのようなものか。山中氏に心得を聞いた。
INDEX
  • 相談は最強の「ビジネススキル」
  • 「相談力」で20歳で居酒屋を起業
  • 結局「行動」がビジネスを制する
  • 「思い込み」というワナ

相談は最強の「ビジネススキル」

── 新規事業の専門家である山中さんが、「相談」をテーマに本を書かれたのはなぜですか。
私はこれまで、新規事業のコンサルタントとして飲食、医療、行政、地方創生、金融など、さまざまな分野の事業の立ち上げを支援してきました。
この20年ほどで、携わったプロジェクトは大小合わせて150を超えます。
プロジェクトの大半は、それまで全く知識がない、関わりがなかった業界のプロジェクト。
それでも、事業として形にすることができたのは、ひとえに「相談力」があったからです。