2024/6/12

【解説】マンション完成直前で異例の解体。売れ残りも一因か

NewsPicks 編集部 記者・編集者
完成間際のマンションを解体する──。
建物の工事が終わり、7月に入居が始まる予定だった東京・国立市のマンション。開発事業者の積水ハウスは引き渡し直前に突如、建物の解体を発表した。
積水ハウスは6月11日夜、マンションの解体について説明する文書をウェブで公表した。「通りからの眺望を優先する」という判断に至り、事業の中止を自主的に決めたという。
それでもやはり、ほぼ出来上がった建物を解体するという積水ハウスの決断は理解し難いものがある。
いったいなぜ、こんなことが起きたのか。前代未聞のマンション解体問題のポイントを整理していく。
INDEX
  • 解体を待つ新築マンション
  • 計画当初に意見書30件
  • 「またか」の声も