【全録】450兆円企業に学ぶ、「最強の参入障壁」の作り方
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注目のコメント
「ピカソの絵は値段を見て買わない」という言葉がありますが、NVIDIAはピカソ化している感があります。
ただ、過去には多くの失敗をしており(フアンCEOは失敗から学ぶというより、めげずに進むタイプともいわれている)また創業時にはセガの入交氏に倒産の危機を助けてもらったことも別の記事に書きました。
あるところからは意識的に参入障壁を作ろうとしたのでしょうが、最初から分かってそうしたわけではないことは注意する必要があると思います。
ご参考
https://www.wsj.com/business/nvidia-stock-jensen-huang-sega-irimajiri-chips-ai-906247db?st=u0pa7jwey3duuwm&reflink=desktopwebshare_permalink記事は「これまでの説明」として、その通りだと思う。
半導体だけでなく、コミュニティ。コミュニティは、CUDAなどの開発インフラと、それを使える人材供給。どんなに優れた「単一」技術があっても、組み込まれる製品全体の開発のしやすさ(慣れも含む)やできる人数が必要。
一方で「これから」は、他のシナリオもありうる。
GPUのGはグラフィクス、特にゲームの重いグラフィクスを実現するために成長。並列計算に特化したもので、それがディープラーニングに適し、さらに生成AIで爆発的に拡大。
一方、ゲームに適したGPUが発達したように、生成AIに適したチップの開発は間違いなく進む。なぜなら、生成AIの普及には、データセンター・電力がボトルネックとなっているから。
また、利用者側のプラットフォーマーからしても、競合がいた方が良い。PCでIntelがずっと強くても、AMDは破綻の危機にありながらも生きながらえ、今はIntelの約2倍の時価総額。ましてや成長領域で、プラットフォーマーが自社データセンターやアプリケーションに特化した半導体を製造するための買収など、エグジットの方法はいくらでもある。そしてNVIDIAは独禁法を背景に買収しにくい。
NVIDIAは強いし強さが継続する可能性もかなり高いが、強いがゆえに競合が登場していくリスクも、どんどん増していると思っている。これがテクノロジーの進化の歴史。
シャープ堺工場跡地にアジア最大級AIデータセンター KDDIら4社(2024/6、Impress Watch)
https://newspicks.com/news/10066717
【ミニ教養】「脱炭素」の裏切り(2024/5、NP編集部)
https://newspicks.com/news/9988881
【深層】東京の電力を食いまくる「データセンター」乱立の代償(2024/4、NP編集部)
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https://newspicks.com/news/8581077