【受難】いま、「オレンジジュース」が大ピンチだ
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今回の取材で日本果汁協会なる組織が存在することを初めて知りました。
普段は果汁飲料のPRや研究発表会をやったり、商品のパッケージデザインについて飲料メーカーに助言したりしているとのこと。
記事とは直接関係ない豆知識ですが、業界内の自主基準により、果物のスライスの絵柄は果汁100%ジュースにしか許されていないデザインだそうです。
他にも雫の絵柄は果汁100%だけとか、リアルなみかんやオレンジの写真は果汁5%未満の商品には使っちゃいけないとか、いろいろとルールがあるみたいで、ジュースの陳列棚を見る際の楽しみが増えました。
オレンジジュース不足の話題は、特に子どもたち(とその保護者)の関心が高いようで、日本果汁協会には子ども新聞からの取材も殺到しているとか。
オレンジジュース自体は小麦粉やトイレットペーパーほどなくなって困るものでもないので、この穴を何が埋めていくのかが気になっています。オレンジジュースは、もともと高級品でした。
海外から輸入されたものは安い、という認識は改めた方がいい気がします。おいしいものや、貴重なものは高くて当たり前。いつのまにか、そういう本来の常識から外れた勘違いが蔓延して、それが地球の様々なところ(物理的な環境や労働環境)に負荷を与えているような気がします。オレンジの流通、貿易も調べてみると面白いかもですね。
以前、トマトについて本を読んだことがあって、産地で絞って濃縮され、ヨーロッパや日本に送られ、薄めて元に戻して味付けして、トマトケチャップの出来上がり。古くなった濃縮トマト果汁は途上国に送られ、必要なら味付けして再度、流通。
オレンジも濃縮しているのですね。だから、世界で大量に、収穫から消費までの長い期間で流通しているわけですが。