「京急蒲タコハイ駅」看板撤去へ NPO法人「公共性無視」と抗議 強まる酒広告規制
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余談としてロンドン交通局(TfL)はジャンクフードの広告を禁じていて、そのもらい事故で伝統的なチーズの写真が掲載された広告がbanされたことが。
Transport for London bans 'unhealthy' artisan cheese advert
https://newspicks.com/news/8896758
チーズ以外にもオリーブオイルや醤油の広告もbanされるらしい。
食べ物に関して英国人に喧嘩売られるとは妙な理不尽感が。
この記事の事案に関しては抗議と、それを受けた構内装飾の撤去という対処は妥当だと考えます。Wokeな用語を借りればゾーニングとインクルーシブの問題。
まずゾーニングに関しては老若男女様々な人が行き交う駅を飲み屋的装飾で覆う事が本当に妥当なのか。極端な例えとして例えば南海電鉄がTENGAとコラボして期間限定で天下茶屋駅をTENGA茶屋駅と称してそういう雰囲気の装飾や体験スタンド等を出せば当然抗議の声は出ると思います。それぞれは全くもって合法でも、他方でまた妥当なゾーニングも求められるはずです。
鉄道は公共インフラであり、仮にアルコールに関して心身に問題がある人であっても利用を避けるのは難しい。この辺り、決められたゾーンで行われるビールフェア等とは異なります。
今回の事例では装飾を撤去してイベントを特定のプラットフォームに限定したことで一応ゾーニングはOKなのかな。
インクルーシブに関しては企画のセンスの問題だと思うのですが、飲食店街としての街を盛り上げるとしてもアルコール商品の商品名を全面に出した企画はちょい時代遅れではないか。アルコールを飲む人も飲まない人も楽しめるイベント名や押し出し方も、あったのではないかと。実際のイベントは見ていないのでしらんけど。ネットでは「自粛はやりすぎ」という意見が目立ちます。ただ、先進国ではアルコールの宣伝にかなり制限があることを踏まえると、「やりすぎ」と言っていられるのは、今のうちかもしれません。依存症に悩む人たちからすれば、切実な訴えであるようにも思います。
デジタルを活用すれば、適切なゾーニングはいくらでもできるので、交通広告で展開するのは難しい環境に変わってきているように思います。むりやり見せるというのは、マズいですよね。
交通広告といえば、「今日の仕事は、楽しみですか」というNPの品川駅での広告も想起しました。交通広告は炎上リスクの高い時代だと思います。。確かにNPO法人サイド視点からの言い分はわかります。ただ、それを認めるとなると例えばメタボの人にハンバーガーなどのジャンクフードの広告は?とか、コーヒー嫌いな人やカフェインダメな人にコーヒーの広告は?とかいう議論になってしまう可能性があります。蒲田を盛り上げたい、という心意気の人達の意見も大事にすべきかと。
すべての人が大丈夫な事象はなかなか難しいわけで、いわゆるノイジーマイノリティの意見を気にして受け入れるだけでなく、ある程度の裏表は受け入れる寛容さと芯の強さが今の日本には必要な気がします。