海外留学した日本人学生、5倍に 22年度、コロナ禍から回復
コメント
注目のコメント
文部科学省や日本学生支援機構のいう「留学」は、2週間の語学留学も、4年間の学位取得を伴う留学も一緒くたに扱われることが多いので、何事もそうですが、数字というのは内訳が大事です。
たとえば、「高等教育機関(大学、大学院等)に単位を伴う長期留学をする日本人」の数で見ると、2004年をピークに下落傾向が続いています。なお、「単位を伴う長期留学」というのは、1番多いのは、1学期~1年の交換留学、あるいは夏休みのプログラムなどが多いです。
https://tobitate-mext.jasso.go.jp/about/case/
学士や修士の学位取得を伴う4年間や2年間の留学というのはもっと前から下落傾向が始まっていて、米国だけで見ると、
2000年 4万人程度
2020年 1万人程度
と急減しています。
https://www.dlri.co.jp/report/ld/190309.html
つまり、2000年以降は、4年間や2年間で学位を取る留学は1990年代をピークに急減していて、短期間の語学留学などが代わりに増えてきました。
なお、日本人の米国留学の減少については、中国や台湾への留学が増えた、ということも影響しています。
2週間の語学留学がいけないということではありませんが、米国で修士号や博士号を取るのとは全然別のものです。
短期の語学留学の増加については、文部科学省も、多くの大学も、これを推進してきたところがあります。
現在、増えているのは、オーストラリアなどへのワーキング・ホリディです。
2週間の語学留学などをしていた層が、6か月のワーキング・ホリディに行くようになったと考えられます。
文部科学省としては、2週間の語学留学は留学でも、ワーキング・ホリディは留学扱いになりません。
この記事の数字は、それらの諸々が反映されている数字です。
日本人へのワーホリビザ発給数、過去最高に
https://www.nna.jp/news/2598879中村伊知哉さんのコメントにある通り「まだピークの半分」であることが問題ではないでしょうか。
円安により海外留学の費用が急騰していることが心配です。
我が家の愚息は2014年に米国に留学しましたが当時の為替は1$:100円台の前半でした。更に米国の物価は当時より更に上がっています。留学費用は滞在費も含めると当時から倍近くになっているかもしれません。
円安は悪いことばかりではないと思いますが、国際的な人材を育成するのは明らかに逆風です。この棒グラフを見る限り、2018年の半数程度と捉えるのが普通ではないでしょうか?
正直コロナはほぼ収束されている状態なのでそれが海外留学足止めの要素にはなっていないので円安が逆風になりなかなか進んでいないという見方をするのがいいのかなと思っています。
![アプリをダウンロード](/resources/images/banner-app-download.png)