「信じられないほど恐ろしかった」 シンガポール航空機が乱気流に巻き込まれ緊急着陸 1人死亡 71人けが
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晴天乱気流は雲を伴わないので目視では分からず,航空機に搭載されている気象レーダーでも探知しにくい.そのために,突然,ということが起きうる.乗客としてはシートベルトをできるだけすることです.
気がかりなのは,晴天乱気流の発生が増加しているという報告がある点.
https://agupubs.onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1029/2023GL103814
2020年は1979年より55%増加したという報告である.原因は気候変動.
航空技術としては,ドップラーライダーの研究が進められている.
https://www.aero.jaxa.jp/spsite/rensai/column/47.html
https://newspicks.com/news/9811795/?ref=user_2112738
JAXAはボーイングと共同研究も進めていたはずでどうだったか.
我々もライダーで捉えた乱気流がありそうな領域を避けるか,避けられなければ,予見制御で動揺を抑えることを研究しています.例えば,
http://dx.doi.org/10.1007/978-981-19-2635-8_64
https://doi.org/10.2322/jjsass.65.227
https://www.flight.t.u-tokyo.ac.jp/?page_id=262
なんとかしないと.仕事柄、飛行機での移動が多いので年に何度かは乱気流に巻き込まれます。これまでも突然の酷い揺れに遭遇した時にシートベルトのおかげで身体が浮き上がらずに助かったことがありました(コーヒーは溢しましたが)。今回の乱気流でも怪我をした乗客はシートベルトを締めていませんでした。当たり前のことですが、機内で着席中は必ずシートベルトを締めておくことです。
機内食をとっていたタイミングということは、完全に安定飛行できるつもりで全てのことが動き、乗員もそのつもりだった時でしょう。
完全に油断していた時の乱気流でしょうから、精神的にもパニックになったことが想像できます。
上空も今までとは違う異常気象が起こりやすくなったということなのでしょうか。もしくは、今回はたまたまだったのでしょうか。