2024/5/22

【解説】mRNAワクチンは「危険」の主張をどうみるか

NewsPicks 編集委員 / 科学ジャーナリスト
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染症法上の扱いが季節性インフルエンザと同じ5類に引き下げられて1年が経った。
全額公費負担で受けられたワクチンも4月から有料になり、接種は65歳以上の人と60歳以上の一部の対象者を除き、任意になった。
社会に多大な混乱と影響を及ぼしたパンデミックは、「過去の出来事」になりつつある。
そんな中、「メッセンジャーRNA(mRNA)ワクチン」は危険だとする声が、国内の一部メディアで取り上げられ、SNS上でも大きくなっている。接種により、死亡を含む深刻な健康被害が多発しているという主張だ。
そうした主張をどう捉えればよいのだろうか。
また、多くの人が任意接種になった今、私たちはワクチンを打つべきか否かをどう判断すればいいのか。
2人の専門家に話を聞いた。
INDEX
  • 副反応疑いの報告は減少
  • 大規模コホート研究が示すこと
  • ワクチンでコロナ後遺症も予防
  • 今後の接種、どう判断する?

副反応疑いの報告は減少