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イスラム教モスクを“中国風”に改修の動き ドームを撤去…各地で相次ぐ 背景には“信仰より中国共産党への忠誠優先”の「宗教の中国化」

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注目のコメント

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    静岡県立大学国際関係学部 准教授

    これは2017年に中国共産党が出した改訂版「宗教事務条例」(2018年施行)によるもので、もう何年も続いていることです。
     改訂版「宗教事務条例」には、「(宗教施設の)建物や彫刻、絵画、装飾は中国の特色と風格を体現しなければならない」と明記されています。

    「宗教の中国化」というのは建物の話だけではありませんが、どうすれば「中国化」したことになるのか、わかりにくい話です。
     中国といっても漢民族だけではないわけで、ウイグル様式も「中国化」ではないかといえそうなものですが、漢民族様式化に偏っているのが実際のところです。

    「宗教の中国化」というのは、字義どおりに受け取れば、別に絶滅させようということではなく、「中国化」したうえで、「社会問題の解決」に貢献させるということもうたわれています。
     それは、いったい何をさせられることなのか。
     確かなのは、宗教諸団体を中国共産党の管理下に置き、必要があれば動員するということです。管理下に入らない団体は、容赦なく弾圧されるでしょう。


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    パブリックアフェアーズ・コンサルタント

    中国共産党は、習近平体制になり、「宗教の中国化」を進め、社会主義体制を擁護するよう、仏教、キリスト教、イスラム教など各宗教を厳しく取締るようになってきています。

    2012年に習近平国家主席が指導する体制が成立して以降、反スパイ法、国家安全法、反テロ法、海外NGO管理、サイバーセキュリティ―法などにより、言論統制が進んできました。

    2015年頃から習近平国家主席は「我が国の宗教の中国化の方向を堅持し、宗教が社会主義社会に適応するよう積極的に導く」と述べ、各宗教を「中国化」させるという壮大なオペレーションが進行しています。(中国憲法には、信仰の自由が規定されていますが、有名無実化しています。)

    仏教については、中国政府はチベット仏教最高指導者のダライ・ラマ14世を「分裂主義者」と非難し、チベットの人々への弾圧を続けています。

    https://www.sankei.com/article/20231120-K3VR7NUW5RDKTCLHZMHB3TFSIU/

    キリスト教に対しても、社会主義を擁護して「中国化」の取り組みをさらに進めるよう厳しく統制し弾圧しています。

    https://www.sankei.com/article/20220824-FWVKNO6A7BL3RF2A6BZG4J24QY/
    https://courrier.jp/news/archives/238411/

    イスラム教についても、ウイグルでは中国政府はモスクを破壊し、ウイグル人を虐殺しつつ、漢民族を流入させ、漢民族支配を図っています。

    https://newsdig.tbs.co.jp/articles/-/605602?page=2

    このまま習近平体制が社会統制を更に強化していけば、国内のイスラム教徒に対しても更に厳しく統制することは当然予想され得ます。

    蛇足ですが、中国共産党政府は台湾国内の宗教団体を取り込み、台湾統一に向けた世論誘導も画策しています。

    https://jp.reuters.com/world/taiwan/U4VQN74AX5IVPIVNRVWCJ5KJCU-2023-12-25/

    まとめると、中国共産党は宗教に絡んで使えるものは何でも使って、支配体制を強化し、共産党と漢民族による勢力圏を更に拡げていこうとしています。


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    ジャーナリスト / 大東文化大学教授

    「宗教の中国化」というとちょっとぼやっとしてしまいますが、正確にいえば「宗教の国家化」ということで、本来は国家を超えた権威を信仰する各宗教を、国家の統合下に置こうとするもので、そのなかで当局の匙加減で、各宗教の独自性を弱める作業が続いているという感じでしょうか。心の中の信仰までには介入しないが、集団としての布教・PRには厳しく目を光らせています。


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