メニューを開く
ニュース
マイニュース
特集
番組
トピックス
学び
探す
ログイン
プレミアムを無料で体験
ヒジャブ(スカーフ)をめぐるイランの大規模デモ 支援したラッパーに死刑判決
ラッパーに死刑判決…デモ支援曲制作
2024/04/29
更新
写真:Unsplash/Hasan Almasi
イランで2022年9月、ヒジャブ(スカーフ)をきちんと着用していなかったとして拘束された女性が死亡しました。イラン全土にデモが拡大し、鎮圧で多くの人が亡くなり、公開処刑されるケースも発生。デモを支援する曲を作ったラッパーに対して死刑判決が下されました。
チェン ルネ
NewsPicks Content Curator
最新ニュース
イラン人ラッパーに死刑判決 抗議デモ支援の楽曲制作
TBS NEWS DIG
・
2024/04/25
38
Picks
注目のコメント
塩崎 悠輝
静岡県立大学国際関係学部 准教授
・
2024年04月29日
イランは、毎年少なくとも200、多い年だと1000近くは死刑が執行される国です。
2023年は853と多めでした。
2023年もそうでしたが、例年、半分近くは麻薬の密輸、販売に関わる罪です。
イランの麻薬の蔓延は、日本ではちょっと想像がつかないくらい深刻で、国内最大の問題といってもいい状態です。
ただし、隣国のアフガニスタンでの麻薬中毒者の数と有様に比べれば、はるかにましといえるものです。
サウディアラビアなどもそうですが。中東諸国の麻薬の蔓延は年々ひどくなっていて、それだけで滅んでいきそうなくらいです。
次いで多いのは殺人罪での死刑です。
2023年は、少なくとも何十人かは、体制への抗議活動参加者が処刑されています。
容疑が何だったのか、内乱か、麻薬か、殺人か、何の容疑での死刑だったのかは公開されていない場合が多いのでよくわかりません。
裁判で死刑判決が出て処刑されたケースよりも、路上や村や町などで革命防衛隊傘下の部隊に射殺されたケースの方がはるかに多いでしょうが。
このラッパー、トーマジ・サーレヒの場合、2022年に抗議活動に参加した容疑で懲役6年の判決を受けて服役中でした。
その後、反乱罪と「誤ちを広めた罪」(これはイランでは広く適用されますが、政治的、道徳的煽動、体制批判などが該当します)で有罪となり、今月死刑判決が出ました。
イラン人ラッパーに死刑判決 抗議デモ支援の楽曲制作
TBS NEWS DIG
・
2024/04/25
佐藤 陽一郎
パブリックアフェアーズ・コンサルタント
・
2024年04月29日
本件判決と経緯については、CNNも報じています。
CNN「デモ支援のラップ歌手に死刑判決 イラン」
https://www.cnn.co.jp/world/35218293.html
タイミングが重なる形で、22日に米国の国務省がイラン、アフガニスタン、ミャンマー、中国などにおける人権抑圧状況について報告書を公表しました。
この報告書のうち、イランに関する報告の冒頭を一部機械翻訳します。
●イラン・イスラム共和国は、すでに人権に対する厳しい制限を強めていたが、この年は多くの分野で悪化した。女性は引き続き差別に直面し、服装の強制を強化した結果、市民的不服従行為につながった。この年、合計798人の市民が処刑され、2022年から37%増加した。2022-23年の抗議行動に関連して拘束された約22,000人を含む一部の政治犯は、一般恩赦の一環として2月に釈放されたが、その多くは罪の告白と称する署名とさらなる抗議行動への不参加を約束させられ、恩赦の一環として釈放された者の多くは後に再逮捕された。
2023 Country Reports on Human Rights Practices: Iran
https://www.state.gov/reports/2023-country-reports-on-human-rights-practices/iran/
この米国務省人権報告書について、JETROも報じていますので貼付します。
https://www.jetro.go.jp/biznews/2024/04/ce7b92ab4da90738.html
米国政府は人権保護を安全保障を強化する要素としており、バイデン政権はウイグル強制労働防止法を成立させ、新疆ウイグル自治区で生産された製品の輸入を原則禁止しています。
人道的観点から、またビジネスの観点からも、各国での人権抑圧状況は注視していかなければなりません。
イラン人ラッパーに死刑判決 抗議デモ支援の楽曲制作
TBS NEWS DIG
・
2024/04/25
タイムライン
2024/04/25
イラン人ラッパーに死刑判決 抗議デモ支援の楽曲制作
TBS NEWS DIG
2024/03/03
米グラミー賞のイラン人歌手に禁錮3年8か月 「ヒジャブ」抗議デモめぐる楽曲作成
TBS NEWS DIG
2023/10/29
イラン “ヒジャブ未着用で当局が暴行” 昏睡状態の少女が死亡
TBS NEWS DIG
2023/10/07
ノーベル平和賞にイランの女性人権活動家ナルゲス・モハマディ氏
TBS NEWS DIG
2023/07/17
“ヒジャブデモ”のイランで取り締まり強化 「風紀警察」を全土に配置
TBS NEWS DIG
2022/12/14
イラン反政府デモでプロサッカー選手に死刑判決
ニューズウィーク日本版
2022/09/21
イランで抗議デモ拡大 スカーフ着用めぐり拘束された女性死亡
産経ニュース
もっと知る
【図解】イランで2ヶ月間、デモが続いているのを知っていますか
NewsPicks編集部
・
2022/11/30
292
Picks
「摘発怖いけど、ヘジャブは着用しない」 イラン女性の戦い、デモ後は体制と距離感
産経ニュース
・
2024/03/11
3
Picks
人を破壊する「白い拷問」…ノーベル平和賞を受賞した女性がイランの女性刑務所で受けた「ヤバすぎる蛮行」を緊急告発
現代ビジネス
・
2024/04/24
8
Picks
【調査】ハーバード大が追跡、デモ活動が「成功」しない理由
NewsPicks編集部
・
2022/10/10
156
Picks
【緊急解説】イスラエル、イランに報復。これから何が起こるのか
NewsPicks編集部
・
2024/04/20
563
Picks
他のストーリー
ソニーがサプライズ→株価急騰
キュレーター 平川 凌・
5時間前
ついにリクルートも本格参入です
キュレーター 足立 真莉・
15時間前
シャープが一大決心です
キュレーター 田井 明子・
14時間前
転勤を命じられたら退職します
キュレーター チェン ルネ・
16時間前
出稼ぎ売春の深い闇
キュレーター Yamada Yuko・
2024/05/14
トップ
ラッパーに死刑判決…デモ支援曲制作
マイニュースに代わり
フォローを今後利用しますか
いいえ
はい
2023年は853と多めでした。
2023年もそうでしたが、例年、半分近くは麻薬の密輸、販売に関わる罪です。
イランの麻薬の蔓延は、日本ではちょっと想像がつかないくらい深刻で、国内最大の問題といってもいい状態です。
ただし、隣国のアフガニスタンでの麻薬中毒者の数と有様に比べれば、はるかにましといえるものです。
サウディアラビアなどもそうですが。中東諸国の麻薬の蔓延は年々ひどくなっていて、それだけで滅んでいきそうなくらいです。
次いで多いのは殺人罪での死刑です。
2023年は、少なくとも何十人かは、体制への抗議活動参加者が処刑されています。
容疑が何だったのか、内乱か、麻薬か、殺人か、何の容疑での死刑だったのかは公開されていない場合が多いのでよくわかりません。
裁判で死刑判決が出て処刑されたケースよりも、路上や村や町などで革命防衛隊傘下の部隊に射殺されたケースの方がはるかに多いでしょうが。
このラッパー、トーマジ・サーレヒの場合、2022年に抗議活動に参加した容疑で懲役6年の判決を受けて服役中でした。
その後、反乱罪と「誤ちを広めた罪」(これはイランでは広く適用されますが、政治的、道徳的煽動、体制批判などが該当します)で有罪となり、今月死刑判決が出ました。