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最大クラスの太陽フレア頻発 GPSや携帯電話などへの注意呼びかけ
通信障害もオーロラも…太陽が大爆発
2024/05/11
更新
写真:Unsplash/Rajiv Bajaj
最大クラスの太陽フレアが頻発し、影響が懸念されています。太陽フレアは太陽の表面で起こる爆発現象で、通信衛星などの人工衛星やGPSの位置情報、短波の無線通信などに影響が出るおそれも。情報通信研究機構は、数日間注意するよう呼びかけています。
平川 凌
NewsPicks Content Curator
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柴田 健吾
三菱重工業 研究開発エンジニア
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2024年05月11日
院生時代に太陽フレアの研究をしていました。少し解説します。
太陽フレアの大きさは、太陽から観測されるX線のフラックスで定義されることが多いです。X線のフラックスが大きい順にX>M>C>B>Aとランク付けされます。一般にMクラスで立派なフレア、Xクラスで激しいフレアというイメージです。
同じXクラスでも、X1, X2, X3,...とランクが細かく別れていて、数字が大きいほど大きなフレアになります(XnフレアはX1フレアのn倍のX線フラックス量があります)。今回のフレアはX1〜X2のクラスですので、最強クラスのフレアであることには間違いありませんが、その中では比較的落ち着いている方と言えるかもしれません。(観測史上最大のフレアは2003年のX28です)
フレアは地震などと同様に、小さな規模のフレアほど頻度が多く、大きな規模のフレアほど珍しいです。通常、Xクラスのフレアは年に数回程度の頻度ですので、今回のように連続してXクラスのフレアが見られることは珍しいと言えるでしょう。
Xクラスのフレアになると、人工衛星や地上の電気系統に影響を与えることがあります。フレアからの放出物は3種類存在し、それぞれ地球に到達するまでの時間が異なります。
①電磁波(8分19秒)
②高エネルギー粒子(30分-数日)
③太陽周囲のプラズマ(2日後-)
特に②と③は地球への到達時刻を正確に予測するのは難しく、盛んに研究が進められています。
なお、大規模な太陽フレアが起きた時に人工衛星がとれる対策は
・電源をオフにする
・重要な操作を行わない
などがあります。太陽フレアの放出物が到達するタイミングが正確に分かるようになれは、人工衛星が制限される時間が短くて済みます。
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Xクラスのフレアになると、人工衛星や地上の電気系統に影響を与えることがあります。フレアからの放出物は3種類存在し、それぞれ地球に到達するまでの時間が異なります。
①電磁波(8分19秒)
②高エネルギー粒子(30分-数日)
③太陽周囲のプラズマ(2日後-)
特に②と③は地球への到達時刻を正確に予測するのは難しく、盛んに研究が進められています。
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