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”脱”男女二元論で考える令和のダイバーシティー

フォロワー652人

7本の記事

令和の新しいダイバーシティ―の在り方を多様性を生み出し組織にイノベーションを起こすという本来の目的に立ち返り考えます。

他 1人の投稿者

株式会社Loveable 代表取締役社長

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【後編】本当に男性はマジョリティなのか？”男らしさ”の正体を知る

全体に公開・2023/09/15

　前編に引き続き、後編ではそもそも”男らしさ”の正体はどこからやってきたのか、生物学的な観点からアプローチすることで、男性にとってのジェンダー平等の理解を深めていきたいと思います。男は狩りをして、女は家で採集、は嘘？！　前回お伝えしたアンコンシャスバイアスの調査結果から、男女ともに「男性は仕事をして家計を支えるべきだ」という認識を持っている人が最も多く4割を超える数値となっていました。この結果を見て、そもそも大昔から男は狩りをして女は家を守る、ということが遺伝子レベルで組み込まれているのだから、アンコンシャスバイアスというより、単なる性差なのでは、と思った方も多かったのではないでしょうか？　しかし、実は最近の考古学の研究で、女性も武器や道具を持って狩りに積極的に参加していた、という事実が明らかになっていることを皆さんはご存知でしょうか。

【前編】本当に”男性はマジョリティー”なのか？男性から見た平等とダイバーシティー

全体に公開・2023/08/28

「男らしさ」に苦悩の男性増加先日こんな記事が掲載されていました。産経新聞：アンコンシャス・バイアスの実態　「男らしさ」に苦悩の男性増加（2023/8/12） Newspicksでも199Picksされ、色々な方のご意見が出ていました。　ダイバーシティーの議論では、どうしても女性＝マイノリティーという前提で、いかに女性が社会で活躍できる環境にするか、というところに焦点が当たりがちです。しかし、女性に対してアンコンシャスバイアスがあるということは、同時に男性に対しても強いアンコンシャスバイアスがある、ということでもあるはずです。　実際に、これまでの投稿では、男性からコメントを頂くことも多く、私が見過ごしていた視点に焦点を当て、新しい気づきを与えてくださることも多くありました。だからこそ、当然のことながら、このダイバーシティーの議論においても、男性から見たジェンダー平等も本来は欠かせない議論だと考えています。

ツイートはなぜ大炎上したのか？”合理的な評価”に隠れたバイアスとは

全体に公開・2023/07/31

　今回は少し志向を変えて、みなさんにもぜひ考えていただけるようなテーマを取り上げたいと思います。　実は、昨年12月、私がTwitter（X）に投稿した内容が大炎上したことがありました。投稿は以下の内容でした。　このツイートは、世の中がこれを言ったらどんな反応をするのだろうか、と半分試してみたい気持ちもあって投稿した節もあったのですが、想像を遥かに超えて、実によく炎上しました（苦笑） ●昇進できなかったのは単純にあなたの能力の問題じゃないの？男女の問題に論点をすり替えている ●休みを2年以上取っていて、普通の人と同じ評価をしろ、というのが贅沢すぎる ●この評価を当たり前だ、と言っている人は子持ちの家庭で普通に育児をしながら働く人が評価されないのは当然だ、ということ？だから少子化になるのでは？

男性育休取得期間は世界1位！世界に誇れる制度の裏にある課題とは？

全体に公開・2023/07/18

　前回は、女性の管理職が少ない理由の一つに、時短や育休など、多様な働き方をしながらも管理職を目指せる制度や環境が整っていない現状をお伝えしました。今回は、諸外国の事例を見ながら、他国ではこの課題をどのように乗り越えているのか、参考にしていければと思います。育休制度は世界1位、しかし実態は… 　2021年6月、ユニセフが発表した報告書（『先進国の子育て支援の現状(原題：Where Do Rich Countries Stand on Childcare?)』）によると、先進国の育休・保育政策等を評価したランキングで、日本は育児休業制度が1位となりました。父親に認められている育児休業の期間が最も長いことがその理由です。

女性管理職は本当に増やせるのか？「平等な評価」の裏に見えた真実

全体に公開・2023/06/30

2023年のジェンダーギャップ指数が公表され、経済分野では遅々として進まない女性の管理職登用の課題が露わになりました。今回は、女性管理職の比率は本当に上げられるのか、そしてそれを疎外するものは何なのか、ということを少しずつ明らかにしていければと思います。社内女性役員登用に11.9倍のジェンダーバイアス　まずは、今回もデータから改めて確認できればと思います。「なぜダイバーシティ―が“男女のポジション争い”になるのか？」でも記載した通り、正社員の女性比率は27.4％ですので、そもそも女性管理職を増やす上で、入口から圧倒的に女性の母数が少ないことが分かります。しかし、これは裏を返せば、もし単純に何のバイアスや障害もなく女性が昇進をしていたとすれば、女性の管理職比率も27.4％になるはずです。しかし、実際には下記のグラフの通り、一番比率の高い係長で24.1％、課長だと13.9％、部長となるとさらに下がり8.2％と、その割合はどんどん下がっていきます。

3人寄れば本当に”文殊の知恵”なのか？ダイバーシティ―がもたらす真価

全体に公開・2023/06/21

順位がさらに下落したジェンダーギャップ指数2023 世界経済フォーラム（WEF）は6月21日、「ジェンダーギャップ指数2023」を発表しました。全体で146カ国中125位と、2022年よりもさらに悪化し、経済で123位、政治で138位と引き続き低い状態が続いています。前回のスコアが0.650に対して、今回のスコアは0.647とスコアはほぼ横ばい。にもかかわらず順位が改悪したということは、世界の動きに対して、日本の改善が遅々として進まぬ状況を如実に表していると言えるでしょう。もっと言えば、2006年の開始当初の日本スコアが0.645で115カ国中80位だったことを考えると、日本はこの20年近くの間、ダイバーシティ―ついてはほぼ何も進まなかったということは火を見るよりも明らかです。

なぜダイバーシティ―が“男女のポジション争い”になるのか？

全体に公開・2023/06/14

日本のどこに「ジェンダーギャップ」が存在するのか？　岸田政権は「女性版骨太の方針2023」のなかで、プライム市場上場企業を対象に2030年までに女性役員の比率を30%以上とすること、そして2025年を目途に女性役員を1名以上選任するように努めるとする数値目標を盛り込みました。　2022年7月末時点のプライム市場上場企業の平均女性役員率は11.4%で、女性役員が1人もいない企業は実に約2割にのぼります。こうした遅々として進まない現状に、ようやく日本政府も本腰を入れて、動き出したと言えるのではないでしょうか。しかし、むしろこの動きは諸外国から見れば遅すぎる対応と言っても過言ではありません。　世界経済フォーラム（World Economic Forum：WEF）が毎年公表している、各国における男女格差を測るジェンダー・ギャップ指数（Gender Gap Index：GGI）。これは、「経済」「教育」「健康」「政治」の４つの分野のデータから調査・分析し、０が完全不平等、１が完全平等としてそのスコアをランキング形式で発表している指数です。

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