シャープ、成長の足踏み要因を特定--2期連続大幅赤字に施す荒療治
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決算と経営方針説明資料(https://corporate.jp.sharp/ir/event/policy_meeting/pdf/240514pre_nt.pdf)を読みましたが、投資をしてこなかったことがさらなる赤字を生むという悪循環をディスプレイ事業で招き、ブランド事業(スマートオフィス等)の事業の伸びも抑制している、そのため特に弱い大型ディスプレイは撤退、アセットを減らしていくという説明でした。
気になるのは、どうやって成長を図るのかについて、あまり見えてこないことです。鴻海と連携するというざっくりした話だけで、あとはトップダウンで管理していく、戦略を徹底する、ということのようですが、戦略がいまいちだったからこうなったようにも見え、果たして同社の方々はどう思ってこれを見ているのだろうか、と思います。「堺ディスプレイプロダクト(SDP)における液晶パネル生産の停止を発表」 (@@。
シャープが鴻海に買収される前、とある事案で同社の本社を訪れて、経営トップの一人にお目に掛かったことがありました。それより更に遥かに前に買った我が家の古いテレビの50インチのディスプレイには、今も「世界の亀山ブランド」という誇らしげなシールが残っています。
日本の栄華の時代を支えた同社が今では台湾傘下の企業になって、ついにテレビのディスプレイから撤退するわけですね・・・ 化石のオジイの嘆きに過ぎませんけれど、かつて世界の目抜き通りを席巻した同社の看板の消滅と最近の円安による日本の凋落が重なって、何だか切ない思いです。(*_*)