NY株続伸、331ドル高 早期利下げ開始を期待
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きょうのNY株式市場でダウ平均は7日続伸。
序盤は下げて始まったもののプラス圏に浮上し、終盤にかけて上げを加速させています。
ダウ平均の上げ幅は300ドルを超えています。
この日発表の米新規失業保険申請件数が予想以上に悪化し、先週の弱い米雇用統計を追認する内容となりました。
申請件数は23.1万件と昨年8月以来の高水準。
ただ、NY州の公立学校の春休みが影響したとの見方も出ています。
底堅い米企業決算や年内利下げ期待の復活で、米株式市場は5月に入って堅調な動きを見せています。
今週に入ってFOMC委員のタカ派な発言もあり、まだ上値に積極的ではないものの、底堅さは堅持している状況。
ストラテジストからは「景気減速と物価上昇の持続は金融資産にとっては厳しい環境だが、現在の勢いの衰えは比較的強い動き後の小休止に過ぎない」との声も出ており、「データが少し軟調になったことで、FRBはハト派バイアスを貫く余地を得た。利回りが脅威的でない限り、これは青信号だ。FRBと債券市場はリスクを買い続けろと共に青信号を出している」といった強気な声も聞かれました。
ただし、来週のインフレ指標次第そうであり、4月の米消費者物価指数(CPI)の現段階での予想は前月比0.4%の上昇となっており、前月と同水準の上昇が見込まれています。
予想通りであれば、FRBがインフレ懸念を緩和させることは無さそうです。
金利もVIXも下がっていますが、中立近いFEAR継続。
リセッション入り懸念が出始めており、インフレ粘着リスク=スタグフレーション意識も漸く出始めてきた模様。
見極め機会でもある来週のCPIまで上値重そうです。