KKR傘下のロジスティードがアルプス物流買収へ=BBG
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報道を受けてアルプス物流、アルプスアルパインの株価両方とも上昇しているそうです。下記Bloombergによると「物流業界では、時間外労働規制によりトラック運転手が不足する「2024年問題」を受け、構造改革が急務となっている。企業の合併・買収(M&A)を通じて設備や営業拠点を補完・共有すれば、人手不足の解消に加え、業務効率による収益性の改善も期待できる」
ソースとなっているBloombergの記事は下記
「米KKRがアルプス物流を買収へ、TOBで全株式取得-関係者」
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-05-08/SD5BSVT0AFB400
注目のコメント
アルプス物流の時価総額は、このニュースによる上昇後で1347億円。アルプスアルパインの時価総額はこのニュースを受けて上昇後で3353億円で、そのうちアルプス物流の株式持分が633億円なので、それを引くと2720億円。アルプス物流はグループ外の仕事も受けているのかどうか知りませんが、物流機能グループ会社が親会社の時価総額の半分もあるなんて、物流機能が重要視されている表れですかねー
ずっと起こるだろうと思われていた買収。
下記は2014年のPickだが、メーカー各社は人材派遣や物流の子会社を持っていた。そしてそれを売る側・集約する側に分かれていた。
ロジスティード(旧日立物流)も、アルプス物流もこれまで買収した側なので生き残ってきた。ロジスティードは日産系のバンテックやDIC物流、アルプス物流はTDK物流を買収。一方で、売上としてはアルプス物流は約1200億円(アルプスアルパイン向けは売上の約3割)、ロジスティードは約8000億円。
アルプスはもう一個の上場子会社だったアルパインを2019年1月に買収・統合したが、アルプス物流はしなかった。領域としても電子部品・電子機器ではないし、自社外比率を上げていたこと、一方で規模としては大きく成り切れておらず、売却は規定線だっただろう。
そして、広く企業物流をやっている企業より、メーカー系物流に特化したところの方が戦略合理性がある。その筆頭に出てくるのがロジスティード。
報道が2月末に出たが、その前の株価は約2000円、そしてTOB価格が5774円。PERで30-40倍、EV/EBITDAで15倍前後、PBR3倍。大分高くついてしまったのではないか、という印象はある…
パナソニック、人材派遣6位を売却 今秋めど入札(2014/7、日経新聞)
https://newspicks.com/news/525124