iPhone、飛行機から落ちても無傷だったのはなぜ?
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コメント
注目のコメント
物理学の入口としてとても良い内容ではと感じました。
大地に向かって落下することを考える時には、雨だろうが花びらだろうが隕石だろうが、最終的には物体にはたらく地球の重力と空気抵抗がバランスする速度で落ち着く(終端速度)というのが基本です(もっとも、隕石についてはそれまでに十分減速できるかという問題はありますが)。
例えば雨についてはその粒の大きさにもよりますが早くてもおよそ10m/s(36km/h)あたりで落ち着きます。雪については結晶の種類も関連し複雑ですがおよそ40~80cm/s(15~30km/h)くらいのようです。ちなみに花びらもおよそ同じオーダーでの落下速度のようです。秒速5センチメートルという新海誠監督の映画もありますが、桁が一つ違うようです。
さらに脱線ですが雹についてはこれも大きさによりますが雨粒の数倍の落下速度になっていることがあり、裏を返せばそれだけ強い上昇気流が雲の中にあるということになります(雹は雪が融けて雨になる層を繰り返し行き来した結果であるためです)。
スマホについても同様に終端速度はあると考えられ、また芝生のような割と柔らかい地面であればスマホに破損がない場合も当然あり得るでしょう。
ただし地上にいる人間にスマホが落下して当たってしまった場合は別で、大きい雹に当たったような衝撃となることから人間の側はケガでは済まない状況になることもあり得ます。スマホを上空から落とす場合には木の枝があり地面も柔らかいことが期待できる森林が良いでしょう。