イスラム国の「世界遺産パルミラ」攻撃は、プロパガンダなのか
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シリア政府軍のパルミラからの撤退は、ISへのプロパガンダというより、アサド政権を支えるアラウィ派の本拠地ラタキアが、反政府ファタハ軍の攻勢で危うくなっている為の戦線整理と見るべきでしょう。
パルミラを抜けると政府軍とファタハ軍の激戦地ホムスまで何もありませんから、アサド政権は背後からIS にファタハ軍を襲わせる作戦でしょうね。
ファタハ軍はアルカーイダ系ですが、その背後はアサド政権を目の敵にするトルコと言われていますので、シリアとしてはまずこちらを叩きたいところでしょう。パルミラについては、政治犯収容所は破壊しているが、遺跡を破壊したとの情報はまだない。
ISISは単なる烏合の衆ではなく、現地人を懐柔する策も心得ている。だからこそ、アサドよりマシという理由もあってシリアの大部分を制覇できたという部分もある。
パルミラ遺跡の今後については予断を許さないが、それはISISの「国家」としての外交のあり方が試される局面なのかもしれない。