なぜアマゾンは「レジなしスーパー」をあきらめたのか…最先端システムが「話と違う結果」になったワケ
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ユニクロのRFIDレジの素晴らしさが際立ちますね。
もっとも数点ならばセルフレジを使いますが、生鮮食品を数十点買うスーパーでは有人レジに並びます。速さが段違いですから。
おそらく10年後には、店頭で見本を眺めてスマホで注文して、バックヤードでロボットが現物を詰めてくれる店舗が登場する予感がします。帰りには決済が終わっていて、梱包されて持ち帰るだけで良いはずです。
誤注文の訂正が難しそうですが、万引ゼロは店にも魅力的でしょう。米Amaonがレジレスシステムを諦めたわけ、という記事。
記事中はシステム的な問題のためと言う話が出ていましたが、実際はレジレスシステムを諦めたわけではなく、単に自社店舗への適用には向いていないと判断し、既存店舗への適用は見送っているもののJWOシステムの外販は続けており、その数も順調に伸びているということのようです。
でもなんでその差が生まれるのか?もしかして自社では儲からないから他社に押し付けてるのではないか?
そんな疑念も浮かびますが、実はこのJWOシステムは立地に強く依存することが分かっています。というのも、同列システムのCloudPickやZippin、日本のTouchToGoなども含めてその適用範囲を見ると、以下の条件を満たすところに限定されていることが分かるからです。
・小規模店舗で商品点数が絞り込める
・顧客は急いでおり、購入商品点数が少ない
・1日のうちの繁閑の差が激しい
空港や駅近のコンビニ、大学やスポーツ観戦施設など、多くのJWOシステムはこうした条件を満たしている範囲で増え続けており、顧客からも評価されています。つまりJWOシステムそのものをAmazonは否定しているのではなく、AmazonFreshのようなSKU数が多い大規模店舗には向いていないと判断しただけだといいうことです。
企業ビジネスとして考えれば真っ当な判断でありますし、amazongoとしてのJWOは終焉を迎えても、AmazonのJWOシステムとしては今後も増えていくのだと思います。アマゾンの企業文化である「Day One」の一つである「高品質、高速の意思決定」には若干反するような様子見の徹底のようにも見えます。
その一方で「失敗を受け入れる」ということにおいては、ジャストウオークアウトの顧客体験が革新的なテクノロジーであっても未熟だったということを認めているということになるでしょう。
ただジャストウオークアウトがもたらす将来の成功については諦めてはいないようです。
顧客からありとあらゆる機会を通じて、集め続けるという貪欲さをアマゾンが失うはずはないからです。
アレクサも成功したとは言えませんが、AIによる自然な対話が可能になれば、AIアレクサが私たちの暮らしを変えるかもしれません。
ありとあらゆる生活の場面で、いつのまにかアマゾンに私がデータを提供していることに、そのあまりの便利性がドラエモンのようなAIに依存していることへの違和感を薄らわせていくかもしれません。