香る墨、飾ってめでる墨。世界から愛される新しい墨のかたち
NewsPicks +d編集部
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最終回です。
錦光園7代目の長野睦さんは、先細りしていた墨屋の家業を継ぐことを決意するもお父様である6代目から猛反対。
1年かけて説得し、跡を継ぐことに。
こういったストーリーを聞くと、人の心理として「後を継いだ劇的な理由」を欲しがるもの。
長野さんの回答がまたしびれます。
「家業というのはそういうもの。特別な理由はない」
言葉の一つ一つが真摯な長野さんの墨の課外授業は、子どもたちにとっても「日本ならではの精神」を学ぶ貴重な機会となることでしょう。
少なくなってきたとはいえ、今も芳名帳や祝儀袋などで筆ペンを使う機会はあります。
その場で墨をすったりするのは難しいでしょうが、家で書くときは墨の香りを嗅ぎながらすることができる。
また、飾り墨をリビングや玄関に置いて愛でることもできる。
日本の誇るべき伝統産業、墨の生産を担い、今も残し続けている奈良。
世界でもおそらく唯一の「伝える墨屋」、長野さんの活動を注目していただければ幸いです。