【特別編】経営者・東浩紀が語る「知とビジネス」の最適解
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注目のコメント
知的な刺激満載でした。かつての人文知の勢いとその凋落を目の当たりにしてきた(なんなら巻き込まれた)身には、現在地が明確にわかり、未来への指針のヒントまでいただいた気分です。井上さんの、飾らない誠実な聞き方もすばらしいです。不器用に見えるけれど真摯な態度が、東さんから的確な言葉を見事に引き出していました。
・人は「考えない」こと、「コスパ」にお金を使う。「味わう」楽しみを次世代へ伝えることの難しさ。「若手論客」も死語になった今、過去の「教養主義」とは異なる欲求の耕し方はどこに。
・テック系の社会論、世界観にも人文系は応えていくべき
・原初的口コミの強さ。熱量の高いファンを集めておくことで時間が経てば評価されていく可能性
・ジブリだってかつてマイナーだった。最初は話題にならなくても軸をブラさず、トレンドに流されず、自分の世界を貫くことが重要。
・コンテンツそのものは安くなり、薄く簡単に広まるのでこれだけでビジネスにはならない。音楽ならライブ、グッズ、その後のイベントすべて含めた体験の提供を考える。本も、それを取り巻く面白い体験を創ることでお金が入る。
・「学問は楽しい」と書くな。学問を楽しそうにやっている様を見せる。楽しさを伝えるためには「プレー」する。
まさしく!です。楽しそうにやっている様に人は憧れをかきたてられ、自ら巻き込まれていきますね。人文学に携わるみなさん、嘆くのはやめよう、「プレー」して魅了しましょう!今回のダイアローグは特別編。東浩紀さんに、いつもとは少し違う、経営者としての側面でお話し頂きました。人文系の書籍を世に問うNewsPicksパブリッシングの井上編集長が、同じく知を広げるビジネスで苦闘を続けてきた東さんの思考に迫ります。その切れ味鋭い言葉は「ビジネスする哲学者」ならではのもので、すべてのビジネスパーソンの共感を呼ぶものだと思います。ぜひご覧ください。