2024/4/22
【ビジネスモデル】ドラッグストア、イナカでも不気味な増殖
地方に旅行に行くと、必ず異様に大きなドラッグストアを目にする。
田園の中にポツンと立地し、夜にもそこだけこうこうと明かりがついている。人も通らないのに「24時間営業」と看板に書いていたりして、謎の小売業態だ。
街を歩いていても、スーパーからくら替えしたりして、なんとなくドラッグストアが増えていっている肌感覚がある。
それもそのはずで、2023年のドラッグストアの市場規模は前年比8.2%も増加している。
この10年の間に、市場はざっと5兆円から8兆円へと、不気味なほど巨大化した。
小売業の市場規模は基本的には人口と比例するはずなのに、いったい、何が起こっているのだろう。
投資家も、このドラッグストアという業界に興味津々で、「物言う株主」オアシス・マネジメントが相次ぎ株を大量取得。
これがツルハホールディングスとウエルシアホールディングスの統合につながった。
ドラッグストアには、食品スーパーがとてもやっていけないような地方でも採算が取れる強力なビジネスモデルがある
ドラッグストアを開業した経験を持ち、ココカラファイン(現ココカラファイングループ)でマーケティングやEC事業の責任者も務めた郡司昇氏はこう話す。
ドラッグストア躍進の背後にあるユニークなビジネスモデルとは、どんなものだろう。郡司氏とともにひもといた。
INDEX
- 収益性の最大のポイントは?
- 運営コストは?
- スーパーにはマネできない?
- 人口減・高齢化も怖くない?