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【実例】AIが「金融マン」の仕事を奪い始めた

NewsPicks編集部
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    株式会社ナウキャスト 取締役会長

    見出しは「金融マン」と大きな括りにしているが、中身は投資銀行のヒエラルキーのボトム層(エントリーレベル)のアナリスト(経済分析を行うエコノミストではない)の仕事がAIに奪われるという記事。少し補足すると、投資銀行の職位には下から①アナリスト(契約期間2年程度、学部卒の新卒レベル)、②アソシエイト(アナリストを経てハーバードやスタンフォードなどのMBAをとって、再入社してくる層)、③ヴァイス・プレジデント(②で期待以上の成果をあげて、上にいくチャレンジをさせてもらえる実務レベル、よくブイピーと呼ばれる)、そこで結果を出すとワンステップ進んで④ディレクターやプリンシパル(会社によってエグゼクティブ・ディレクターなどと呼ばれるところもある、エグゼクティブ=偉い、ではなく実務という意味のexecutive)、その上に⑤マネージング・ディレクター(社長も会長も、欧州代表もアジア太平洋地域ヘッドも職位はこれ)、さらにそこで歴史的な実績を上げるとごく稀に⑥パートナー、シニアパートナー、シニア・アドバイザー、上級顧問など名誉職的な地位を与えられることがある、という階層構造を持ったピラミッドが存在していて、その①の仕事がAIに置き換わり始めた、というのがこの記事の意味です。
    部門にもよりますが、①から⑤に這いあがるのは同期100人中2〜3人というところ。⑤の地位を得ると報酬も増えるが会社から与えられる収益目標値(これはMustDo)が、一人当たりざっくり30億〜40億円(円換算)になるイメージなので、平均3年くらいで息切れがしてくる人が多いイメージです。ただし、そこには才能というものがあってMDレベルの離職の山は3年前後に大きな山が一つ、次は10〜15年くらいに小さな山があるという構造です。
    一応⑥まで行った私の感覚では、①から④は努力、⑤から上は才能と運(それも実力のうち)だと思います。
    ちなみに、①は、リーマンショックなどの大きな不況期に真っ先に切られます。それは、そのレベルの若手は持ち逃げするような重要な情報に接しておらず、脆弱で、人数も多いので、新聞発表で「XX投資銀行で3,000人削減」などと書いてもらうための材料を作りやすいからです。
    今回の問題で悩ましいのは、①を恒常的に削ってしまうと、ヒエラルキーを上って④とか⑤を目指すプールが小さくなること。そこが、悩みどころです。


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    りそなアセットマネジメント株式会社 チーフストラテジスト チーフエコノミスト

    AI関連の株価が最近大崩れしています。原因は、AIを使うと革命的にコスト削減になる、革新的なクリエイトが生まれる、といったイメージが崩れて来たことです。実は、本当にこれらを実現した企業はほとんどありません。こうして懐疑心が膨らんで株価が崩れているのです。生成AIで作った夜の東京を歩く女性という動画が話題になりましたが、使い道ありますかね?もう10年も前にグーグルのAIが猫を識別できるようになったと話題になりました。革命的だと評価されましたが、結局はこれも使い道なかったと思います。生成AIによる成果の具体的は実績の数学を早く見たいですね。


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    三菱総合研究所 執行役員兼研究理事 生成AIラボセンター長

    文書やデータを集めて、加工・分析して、文書を作る。こういったデスクワークは最もAIが得意なタスクになりつつあります。下っ端アナリストは典型ですね。そんなデスクワークが中心の高級取りは危機感を持った方が良いでしょう。

    会議や交渉、営業など人とのコミュニケーションはAIにはまだ難しいです。しかし、そのような仕事でもチームの新人や若手の下働きは十分AIが担えるようになりそうです。

    だからと言って中堅やベテランが安泰のはずはなく、AIでパワーアップした同僚や他社と競わねばなりません。


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