2024/4/18

【AI】10代が標的「ディープフェイクヌード」が社会問題に

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NewsPicksでは平日の毎日、世界のトレンドの背景を追う連載シリーズを開始しています。木曜日は「The Next Big Thing(次のテクノロジー)」です。
INDEX
  • 同級生の男子が加害者に
  • 被害者のメンタルや将来に悪影響
  • 全米の学校で相次ぐ被害
  • 法整備を求めて声を上げた母娘
  • 厳罰化を打ち出す学校も

同級生の男子が加害者に

3月下旬、米ニュージャージー州にあるウェストフィールド高校の赤れんが造りの校舎で、同学区の教育委員会による定例会議が開かれた。
屋外のグラウンドに立つスコアボードには、他校からのチームを歓迎するように「ブルー・デビルスの本拠地」の文字が誇らしげに掲げられている(「ブルー・デビルス」はこの高校のスポーツチームの愛称)。
だが、自らも教育関係者であるドロタ・マニにとって、この日の会議はいつもと事情が違った。
昨年10月、ウェストフィールド高校では、ドロタの娘で当時14歳のフランチェスカを含む10年生(日本の高校1年生に相当)の複数の女子生徒が、同級生の男子たちがAIツールを使って彼女たちの写真をわいせつな画像に組み込み、拡散していることを知り、学校側に訴えた。
(写真:Imagesines / gettyimages)