なぜ日本の製造業は「トヨタの一人勝ち」になったのか…トヨタ以外で「カイゼン」がうまく機能しない根本原因
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この記事には心底共鳴します。
私が10年ほど前まで経営を担っていた零細運送会社は、社員40人、トラック30台で荷主が70社ほどあった。その70社のほとんどは、製紙業及び洋紙卸売り業だった。私の会社のトラックは、製紙メーカーの倉庫から仲卸会社の倉庫へ、仲卸会社の倉庫から印刷会社へ運ぶのが仕事。
その荷主からの発注システムが、実に各社バラバラであることが頭痛の種だった。同じようなものを同じような場所から同じような場所へ運ぶのだから、必要な発注情報の項目はまったく同じである。受発注のシステムは共通化が容易なはずである。にも拘わらず、王子製紙系、日本製紙系、大王製紙系、三菱製紙系でバラバラな発注システムになっていて、さらに大手代理店も独自のシステムを持っていて、そのそれぞれが我々下請けにもシステムの導入を要求してきて、さらにはそのシステムの費用負担も求められる。
実際に当社でシステムを導入して費用負担までしていたのは取引額上位5社まで。それより少ない取引先からはFAXでの受注とせざるを得なかった。これが業界統一の受発注システム一本化が出来ていれば、どれほど効率的であっただろうか。
というような実体験からしても、この記事の指摘は日本の後進性を的確に指摘していると感じます。
注目のコメント
そもそも生産性向上は、楽をする、うまく手を抜くことで、インプットの最小化➕アウトプットの最大化をする観点がないと進みません。だから、とにかく勤勉さや頑張りで乗り切る発想ではデジタル化も生産性向上も望めません。ただ古いメーカーは、現場ほどそんな一人一人の頑張りに依存してしまい、効率化も標準化も(その一部としてのDXも)進まないところも多いのでは。
これは食品卸業界でも同じ。
毎日注文EDI規格を整える事が仕事になってる社員、日本に何百万人もいるでしょう。
これをスムーズにしてしまったらこの何万人は仕事がなくなる。だから必死に複雑化して書類を増やして居場所を作ってる。会社もそういうのを評価して意外と待遇良くしてる。
そんな魑魅魍魎サラリーマンが諸悪の根源ですね。
嫌いだなー。
しかし各社各社で品質管理書式やオーダーEDIが違う(なんならそれを配送するヤマト、佐川向けの書類も含めて)ため、取引先全ての書類をメーカーが製作してそれぞれに返信する必要があり、その人件費だけでとてつもないことになっているので、規格の統一はお願いしたい。