アングル:湾岸諸国、戦争阻止へ奔走 イラン・イスラエルとの外交関係活用
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湾岸諸国には米軍基地があり、一度全面衝突になれば容易に巻き込まれますから、どうしても戦争は回避したいでしょう。そして忘れがちですがイスラエルは事実上の核保有国。その国が一方的に攻める展開からイランという国家と直接対峙するフェーズになっているわけだから、リスクはとてつもないものがあります。
今の問題はイスラエルが引き下がるかどうか。つくづく、ハマスはとんでもないものに火をつけたと実感させられます。
注目のコメント
中東にはイランに物申せる国がありません。
金持ち喧嘩せずなので、金を持っている国は、どこも戦争に巻き込まれたくなどありません。
イランも、戦争するより原油とガスを売っていた方が儲かるのですが、イスラーム革命のイデオロギーで戦争をやる国なので、言葉が通じる相手ではありません。
同じイデオロギーを持つなら物申す必要がないし、イデオロギーを共有していない相手の言葉はイランは聞きません。
イランは、というより、イランの実質的な権力機構である革命防衛隊が、ですが。
イランにとって、
格下の国:イラク、シリア、レバノン、イエメン
(イランから支援される立場、ということですが、一般国民はイランへの憎悪も強いです)
潜在的な敵:サウディアラビア
弱すぎて相手にする必要が無い国:UAE、クウェート、カタール、バーレーン、ヨルダン
(バーレーンは、人口の多数がシーア派なので、イランに介入されて転覆されることを恐れ続けています。
ヨルダンは国民の多数が元パレスティナ人なので、イランに介入され転覆されることを恐れています)
対等な国は、しいていえばトルコですが、エルドアン政権はイスラエルを攻撃することに別に反対ではありません。
イランに一番物申せる国は、間違いなく中国です。何といっても圧倒的にイランの原油を買って、経済的に支えています。
あとはロシアでしょう。
しかし、中国もロシアも、イランがイスラエルと、何なら米軍とやりあうのであれば別に反対ではなく、もっとやれ、と密かに支援しかねません。アラブ諸国とすればイスラエルとイランの直接戦争が起きれば自分たちも巻き込まれるリスクが大きくなるので、何とか止めたいと思っているのだろう。ただ、アラブ諸国にイスラエルを止めるレバレッジがあるとは思えないが…。