2024/4/15

【トップ直撃】社員3割減。AI教材「アタマプラス」は大丈夫か

NewsPicks 副編集長
「atama plusが倒産する」
今年1月、学習塾向けのAI教材を手掛けるスタートアップ、atama plus(アタマプラス)をめぐり、そんなうわさがX(旧ツイッター)で拡散した。
会社側はすぐに「そのような事実は一切ございません」というコメントを発信するなど、対応に追われた。
2017年に創業し、翌年には大手塾の駿台予備学校に導入するなど、大小問わず全国の塾に広がった。
2021年7月には、約51億円の大型の資金調達を発表。教育系のスタートアップとしては過去最大規模であり、大きな注目を集めた。
しかしその後は新たな資金調達もなく、新規採用の停止オフィス移転が明らかになると、アタマプラスの経営を危ぶむ声が相次いだのだ。
周囲が騒ぎ立てる中、4月8日、駿台予備学校を運営する学校法人の駿河台学園が、アタマプラスに35.5%出資することを発表。
「優等生」スタートアップで、今何が起こっているのか。アタマプラスの稲田大輔CEOに直撃した。
東京・麻布十番にあるアタマプラスのオフィス。今夏にも移転予定だ(Photo: atama plus)
INDEX
  • そもそも「アタマプラス」って?
  • 稲田CEOは何を語るのか
  • 財務や人材は大丈夫なのか
  • 新たなビジネスモデルを編み出した
  • 長野に自ら作った「塾」
  • 塾に行けない生徒たちにも
  • 採用停止と移転、本当の理由

そもそも「アタマプラス」って?

稲田CEOのインタビューに入る前に、アタマプラスという会社について振り返っておこう。