スウェーデンの10倍、アメリカの6倍。日本人に多い「寝たきり老人」…なる人とならない人の決定的な差【理学療法士が解説】
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高齢者が健康に過ごしてもらいたい。そのことになんの異論もない。しかに筆者の理路はデタラメだと思う。
欧米の寝たきり率が低いのは欧米の老人が日本の老人に比べてこぞって元気でピンピンコロリなのではない。回復の見込みのない高齢者を寝たきりのまま延々と生かさないからである。
たとえばスウェーデンでは胃瘻を設置しない。終末期の肺炎に対しても積極治療を施さない。胃瘻や週末期の延命治療は老人福祉ではなくむしろ老人虐待であるというコンセンサスがあるからだ。よく知られていることではないか。
背景には文化的宗教的な死生観の違いがある。単に数字だけを比較して筆者のように日本の高齢者政策を批判することに意味はない。もし意味があるとすれば筆者の運営する高齢者ビジネスにとって得かどうか。つまりはそういうことである。