ラピダス、米に拠点開設 顧客開拓、シリコンバレー
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米国の研究機関で半導体に関わる研究員として採用され、研究していたことがあります。
それなりに著名な機関だったので、名だたる日本企業から沢山の研究員やそれなりの肩書の方が送り込まれていました。
「とりあえず米国にくれば何とかなるだろう」、というマインドでいらっしゃる方が多く、受け身の姿勢で大した成果も上げられずに帰国された方を多く目にしてきました。
Rapidusは設計、ウェーハ工程、3Dパッケージなどのサイクルタイム短縮サービスの開発・提供によって新産業創出を顧客と共に推進することをミッションとしています。
津田さんもおっしゃっていますが、現時点でこのミッションとの親和性が高いのはシリコンバレーであることは私も同意見です。
このような状況を受け、現地の習慣を理解した方をトップに据えて米国の顧客開拓をする方向が示されたのは喜ばしいことだと思います。
一方、2nm以降のプロセスノードで色々なことを試したい、と思っている日本の潜在顧客数はゼロではありません。
現在の方針が軌道に乗った場合、顧客をシリコンバレーで見つけ、高品質な半導体製造を日本で行う動きになることでしょう。
Made in Japanの品質の高さが最先端半導体製造を通じて世界に広まることは喜ばしいことかもしれません。
半導体技術者の端くれとしては日本初のビジネス創出とセットで世界に打って出られるように貢献したいと思いますし、そう言った思いで一緒に日本の半導体復権を目指せる方が増えてくれると良いなと思います。ラピダスの顧客は、シリコンバレーにいますので、ここを営業拠点にすることは、当然です。むしろ彼らの力が本物かどうかを探ることです。さらに彼らとのコミュニケーションを毎日とってラピダスの経営陣に入れてしまうことです。彼らのモチベーションを高めることが重要です。