イランの報復攻撃「脅威差し迫っている」 イスラエルは「前例ない攻撃に備えている」、米報道
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イランにとっても正念場です。
イランは、これまでさんざん傘下の集団、ハマース、ヒズブッラー、イエメンのフーシー派、イラクのシーア派勢力などに鉄砲玉としてイスラエルと戦わせ、血を流させてきました。
ヤクザにはヤクザの信義があり、子分を鉄砲玉に使って死なせてばかりの親分では、信義を失います。
金や武器を与えているだけではダメです。
親分が自ら子分たちの仇を討ってこそ、天晴れ侠気の大親分、と信望を集めます。
しかしながら、イランにとって正念場なのは、自ら仇を討ちに行って、全員米国に死刑宣告されて指名手配されてしまったらどうしようもない、ということです。
イランも、当然ではありますが、この点では内部で主張が割れていて、どの程度の報復にするか、という意見の違いがあります。
イスラエル政府が明確にしているのは、イランが攻撃してくればイスラエル軍は反撃する、ということです。
もしイランからミサイルが飛んでくれば、イスラエル軍はイラン本土を攻撃する、と明確にしています。
それは仕方ないとして、イランには、米国からの死刑宣告と米軍の攻撃だけは避けたい、という指導部もいます。
武闘派の革命防衛隊は、身内の幹部を複数殺されているので、米国との戦争上等、くらいの勢いですが。
イラン政府の一部、外務省などは、4月7日にオマーン経由で米国政府に連絡をとり、イスラエルは「限定的な報復」にするから、米軍はイラン攻撃はしないでほしい、という保証を欲しがっています。
「イスラエル軍がガザ地区から全面撤退するならイランもイスラエルを攻撃しない」という取引も提示しましたが、これはまず受け容れられないです。
イランとしては、イスラエルへの報復攻撃はせざるをえない、というところまできています。
ある意味追いつめられていますが、子分たちの手前、ここでやらねば体面を保てなくなります。