米国株式市場=急落、3月CPI受け利下げ観測が後退
AI要約
- 1米国株式市場は3月の米消費者物価指数(CPI)上昇により急落
- 2FRBの利下げ期待が打ち消される可能性が高まる
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注目のコメント
きょうのNY株式市場でダウ平均は大幅安。
一時500ドル超下落する場面も見られました。
この日発表の3月の米消費者物価指数(CPI)が予想を上回ったことで、FRBの利下げ期待が更に後退しています。
FRBが注目しているとされる食品・エネルギー、住居費を除いたサービスインフレ、いわゆるスーパーコアも前月比0.6%、前年比4.8%上昇と、2023年4月以来で最も加速していました。
FRBは当面高金利を維持するとの見方を正当化する内容で、短期金融市場でも6月利下げの可能性を20%以下まで低下させているほか、年内は2回の利下げに留まるとの見方を強めています。
今夜は3月の米生産者物価指数(PPI)の発表が予定されていますが、利下げ期待がさらに後退するリスクにも備えていたようです。
金曜日の大手銀を皮切りに1-3月期の決算発表が始まります。
今回の決算に関しては景気が想定以上に堅調に推移していることもあり、好調な数字が期待されているようです。
想定通りの好調な決算だったとしても、米株式市場は素直に反応するか注目されます。
なお、午後に3月分のFOMC議事録が発表され、年内の利下げが適切とほぼ全員が判断していたほか、保有資産の縮小ペースを緩めるのが好ましいとの意見が示されていました。
ただ、米株式市場の反応は限定的で、その前に近日中にもイランがイスラエルに大規模なミサイル攻撃を行うと米当局者が判断しているとの観測報道が伝わり、原油相場の上昇と伴に米株式市場も売りが強まる場面が見られていました。
金利高、原油価格高、VIX上昇でGREED寄りニュートラルに。
これだけの金利高下で、特にナスダック踏みとどまっている印象。
日本株も厳しそうですが、円安でありどこまで踏みとどまれるか。
為替介入入る水準ですが、岸田総理訪米下では為替介入せずなのか、と言う辺りも気になるところです。