2024/4/9

【深層】東京の電力を食いまくる「データセンター」乱立の代償

NewsPicks 副編集長
ChatGPTも、Copilotも、すべては「データセンター」で動いている。
過熱する生成AI競争の裏で、データセンターの建設ラッシュが止まらない。
クラウドの世界王者、アマゾン ウェブ サービス(AWS)が今年1月、2027年までの5年間で日本に2兆円超を投資すると発表。
グーグルも日本初のデータセンターを2023年に開設。同じ年には、マイクロソフトもクラウドの拠点を西日本で拡大した。
今、東京や大阪を埋め尽くすように、あらゆる企業のデータセンターが乱立しているのだ。さらにこの動き、日本全国に広がりつつある。
その経済効果も大きいわけだが、素直に喜べない側面もあるのも事実。
そしてあなたの街にもいつの間にか、巨大な倉庫のようなデータセンターが姿を現すかもしれない。「AI時代の新常識」を徹底解説する。
INDEX
  • 小さなベッドタウンに世界が注目
  • 関東の全電力の「10%」を食う
  • なぜ?10キロの「トンネル」大工事
  • 次なるフロンティアは「北海道」
  • 海外で建設却下、日本は住民の反対も

小さなベッドタウンに世界が注目

房総半島の付け根にある人口10万人あまりの街が、実は世界のIT業界で注目の的になっている。