2024/4/6

【ミニ教養】AI時代、「広告」は死滅するのか

森川 潤

NewsPicks NY支局長

このコラムは、世界のビジネス、テクノロジーのコンテキストを学びつつ、ついでに英単語も一つ覚えられるお得な連載です。

INDEX

• ChatGPTが「検索化」する
• 検索AIで「広告」から解放される
• グーグル帝国への「大逆風」
• 反逆者が「方針転換」した

ChatGPTが「検索化」する

今週、めちゃ地味だけど、実はかなり重要な転換点があった。

一つは、OpenAIがエイプリルフールの4月1日に、ChatGPTをログインなしで利用できるようにしたこと。

We’re rolling out the ability to start using ChatGPT instantly, without needing to sign-up, so it's even easier to experience the potential of AI. https://t.co/juhjKfQaoD pic.twitter.com/TIVoX8KFDB

— OpenAI (@OpenAI) April 1, 2024

これは、地味な動きかつ、最近競合にむしろ押され気味のChatGPTによるちょっと焦り気味の平凡ムーブと捉える向きもあったけれど、実は、これは今後のAIツールにとって一つの方向性を示している。

それはAIツールの「検索化」である。

コメント

注目のコメント

• 比屋根 一雄

  三菱総合研究所 執行役員兼研究理事 生成AIラボセンター長

  ・2024年04月06日

  多分我々はキーワード検索に慣れ過ぎています。キーボードの羅列から検索意図を読み取る技術が発展し過ぎたために、検索意図を伝えず検索しています。だからAI検索が威力を発揮しづらいのでしょう。
  
  本当は何らかの目的や意図があって検索しているはずなのに。文章として検索意図を伝えることを怠っているのです。面倒ですからね。
  
  音声入力が普通になれば、検索スタイルが変わり、AI検索が普通になるのではないかと予想します。
• 遠藤 直紀

  株式会社ビービット 代表取締役

  ・2024年04月06日

  最近は、単語の羅列だけでは検索しづらい情報を探す際にはChatGPTを使うことがよくあります。また、Google検索を使う場合も結果がAIによって自動生成され、ワンクリックせずに回答にたどり着けて便利だなと感じることも増えてきました。
  
  気になっているのは、無料で使用しているGoogle検索の回答生成一回当たりの費用です。それなりの負担があるのではないかと心配していたところ、以下の記事を発見してそういう流れなのかと合点がいきました。
  
  ・Google、AIを活用した検索結果の有料化を検討
  https://news.sky.com/story/google-considers-charging-for-premium-search-results-powered-by-artificial-intelligence-13107530
• 森川 潤

  NewsPicks NY支局長

  ・2024年04月06日

  AI時代の「検索」「広告」をめぐって地味ながらに、めちゃ重要な出来事が相次いだのでまとめました。